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【DVD-BOXは】バジリスク~甲賀忍法帖【予約済】

 せがわまさき先生の「バジリスク~甲賀忍法帖」が、数ある山田風太郎原作ものの中でも、稀有なる成功例であることは、誰の目から見ても明らかなことではありますが、さてこの世の中に、原作に匹敵・あるいは凌駕することができた作品が果たしてどれほどあるものか・・・というような前置きはさておき。

 「バジリスク」は、私も好きな作品となりました。当然のことながら、原作の「甲賀忍法帖」はとうの昔に読み終えていて、物語の面白さは保証付き、あとは原作ファンをどこまで満足させてくれるかにかかっていたわけですけど、せがわ先生は見事に「甲賀忍法帖」を描きあげてくれました。もともと私の地元を舞台ともしているこの忍法帖第一作は、それだけでも高揚感を掻き立てる作品だったのですけど、「バジリスク」は「甲賀忍法帖」の新しい側面もみせてくれたように思います。

 それは、忍者に感情を与えられたという事です。原作初読時の私は、時代物とは思えない疾走感のあるストーリーにただ圧倒されるばかりで、甲賀と伊賀の最後の決着がついても、実はなにも感じなかったのですね~。「甲賀」の前にも何冊か忍法帖は読んでいて、基本的に忍法帖は全滅する話だと受け止めていたので、その法則によって最後は誰も居なくなったとしか思わなかったのです(もっとも忍法帖シリーズはただ全滅するだけの話ではないので、それぞれのラストにそれぞれの思惑があるのですが・・・)。それがキャラクターに形が与えられるだけで、こうも捉え方の違う作品になってしまうなんて。弦の字と朧なんて原作では影が薄かったせいか、余計死んでもなんとも思わなかったのですが(ひでえ)、「バジリスク」のラストはもうダメ・・・何回見ても涙腺がゆるんできます。

 という事で、DVD-BOXはもう予約済みなのです。

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