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スキヤキとウエスタン

 「ジャンゴ」を観に行ってきました。三池崇史監督の西部劇ですよ。ガイドブックも何冊か出て、それなりに宣伝されていると思しき映画ですが、観客は自分を含めて6人でした。男女比率は半々くらい。

 そういえば、三池崇史の名前はよく知っているけれど、監督作品で観たことがある映画って過去になにかあったかな~、と調べてみたところ、なんとなくスカパーのチャンネルのジャパネスク・ホラー特集でやっているのを観た、秋元康原作の「着信アリ」だけということが判明しました。そもそも「着信アリ」の監督が三池崇史だって知らなかったですし、あと「妖怪大戦争」っていうのもあるんですが、こちらは途中で寝てしまったりして、実はラストすら定かではありません。そう考えると三池崇史という名前を意識して観たのは、今回の「ジャンゴ」が初めてということになります。

 映画の内容はというと、これから観る予定の方や、監督の熱狂的なファンの方には申し訳ないのですが、徹頭徹尾何もない映画でした。登場人物への思い入れも、感動も、後に残るものも、まったくといっていいほどありません。主人公(伊藤英明)が持っているものが何もないため、見方によっては狙い通りの映画ともいえるのかもしれませんが、映画というよりはPVに近いといったほうがいいのでは、という感じです。私がこれまでに見た映画で、この作品と同じような印象を受けたのは、強いて言うなら「SHINOBI」かな(笑)。決してつまらないというわけではなく、2時間弱の上映時間が長いと感じるほど退屈でもないだけの映画。なぜか全編英語台詞なのも、世界照準とは謳っているけれど、クエンティン・タランティーノに出演してもらうためにわざわざ英語にした、といったほうが、なぜか収まりが良いような気がします。

 で、映画を見終わってふと思ったこと。この無意味さは風太郎忍法帖に通じるものがある。三池監督なら、存外満足できる忍法帖実写映画が撮れるのではないか? 義経のあれだって、立派な忍法と呼べるじゃないか。タランティーノをフェレイラ役に招いて、三池監督が「外道忍法帖」を撮れば、とんでもない傑作になりそうな予感がします・・・。

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