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「ある閉ざされた雪の山荘で」

 東野圭吾著「ある閉ざされた雪の山荘で」読了。

 最近、読書をする機会も少なくなってきているのですが、そのような状況で、京極夏彦以外のミステリーに手をつけるのも、実に久しぶりのことです。東野圭吾の名前は知っていましたが、いままでなんとなく敬遠していたのを、「探偵ガリレオ」TV放送にともなう東野圭吾フェア的なものと、書店員の手書きポップに惹かれて、ちょっと手をつけてみようかという気になりました。「十字屋敷のピエロ」とこれとで、どちらを先に読むか迷ったのですが、たまたま購入を決めた書店に、こっちの方しか置いてなかったので、「ある閉ざされた雪の山荘で」に決めたようなものです。東野圭吾作品の情報収集もせず、なんの脈絡もない選択だったので、東野圭吾ファンの中にはなぜ最初の一冊にこれを選んだのか、と思われる方もいるかと思われますが、まあ、そういうことです。

 ストーリーは、劇団のオーディションに受かった7人の男女が、乗鞍高原のペンションに呼び集められ、演出家の指示により殺人劇の舞台稽古が行われるが、現実に仲間が一人ずつ減っていき、一同の間に本当の殺人が起こっているのではないか、という疑惑が生まれるというもの。

 本編に入る前のページに、舞台となるペンションの平面図が描いてあったりして、綾辻行人氏の「館シリーズ」を想像しながら読み進めましたが、犯人の動機や、事件の全貌を知ったときには、自分が期待していたようなものは、結局得る事はできませんでした。それでも、東野圭吾はつまらないとか、自分には合わないとか、まだ決め付ける気にはなりません。この作品をミステリーと呼ぶには、あまりに特殊なミステリーのような気がしましたが、最初に手を付けたのがこの作品で、実は良かったのかもしれないと思っています。東野圭吾作品はいくつか映像化されているものもあるので、今度は、もっと有名な作品を選んで読んでみようかな。

 さて、次は横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」だ。

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