柳生新世紀
昨今の伝奇小説事情を鑑みるに、荒山徹は避けて通れない道だろうと思い、著作を一冊読んでみる事にしました。いや、別に避けちゃってもいいのだろうけれど、荒山徹が柳生を題材に採った作品を数多く発表しているため、誘惑をついに抑えきれなくなったというべきでしょうか。思えば今まで手に取らなかったのが不思議なくらいで、それというのも自分が読みたい作品が、未だ文庫化されていないというのが理由なのですが・・・ハードカバーで買うと出費がかさむし、古本屋に行ってもお目当てのものもないし、それに、なんか酷い扱いをされている柳生さんちを見るのがイヤだったし(どんな理由だ)。
ちょうど「柳生大戦争」が刊行されたばかりで、これはタイトルだけでも猛烈にそそられるものがあるのですが、いちおう次の候補という事にしました(もう想像するだけで楽し~)。今回最終候補に選んだのは、「柳生大戦争」の少し前に出版された「柳生百合剣」と、その前作(かどうかは知らんけど)の「柳生薔薇剣」の2冊。知らない方のために補足すると、薔薇は『そうび』、百合は『びゃくごう』と読みます。で、帯や折り返しのあらすじなんかを読んで、結果、「柳生百合剣」を購入しました。薔薇(バラ)よりも百合(ゆり)にエロスを感じました。
この適当な選択が吉と出るか凶とでるかは分かりませんが、別にどっちに転んでも構わないと考えているので、存分に荒山ワールドを堪能してみたいと思います。ていうか、「柳生百合剣」に決めてから言うのもなんですが・・・やっぱり「柳生薔薇剣」を先に読んだほうがいいですか?
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