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本当に観たい「魔界転生」

 以前、記事として深作欣二監督版「魔界転生」のことを書いたことがありますが、何回か映像化されている作品でもありますし、他の「魔界転生」についても感想など書いておこうかと思います。

・深作版「魔界転生」

 序盤で、原作になぞらえて地獄篇第一歌~第五歌までを描きながらも、物語の筋はまったくのオリジナル、転生衆からして原作を大きく逸脱した、「魔界転生」の記念すべき映像化一作目の作品です。なんだかんだで、今現在映像化されている「魔界転生」の作品群の中で、もっとも出来がよろしいかと思いますが、それは原作の剣豪VS剣豪というエッセンスのみを取り出し、原作にとらわれないストーリーを選択した点にあるのかもしれません。原作信奉者からしてみると、やっぱりこの作品は異端なのですが、それでもこの映画は私の中でも高評価となっていて、たまに無性に観かえしたくなる事があります。予告編だけでけっこう燃えれる自分は単純なのでしょうか。転生衆の妖怪っぷりは、他の作品を軽く凌駕し、その部分だけ採れば、もしかしたら原作に一番近いということが出来るかもしれません。

・Vシネ版「魔界転生」

 渡辺裕之が柳生十兵衛を演じたバージョンです。由比正雪を森宗意軒の代役として採用するなど、随所に原作の設定を活かそうとした試みは評価できると思うのですが、いかんせん十兵衛役の渡辺裕之さんに華がない・・・「魔界転生」をやるときは、最低限十兵衛役だけは説得力のある役者を当てなければいけないな、と痛感したものです。なんか、アーノルド・シュワルツネッガーが十兵衛を演じているような違和感がありました。転生衆に春日局がいるのは失笑以外のなにものでもありません。

・OVA版「魔界転生」

 OVA「ジャイアントロボ」を制作したフェニックス・エンタテイメントが関わった作品。全6作くらいになる予定だったと思うのですが、当時起きたある事件のせいで、2巻で打ち切りという悲しい結果に。「ニュータイプ」に掲載されたストーリーボードを観て狂気乱舞しただけに、とても残念な気持ちになったのを覚えています。十兵衛配下の忍者がメカを駆使したり、原城の瓦を取り込んで天草四郎が龍に変化したりと、アニメーションならではのムチャクチャぶりが際立っていましたが、実は意外と真面目に作ってあって、できれば今でも続編が観たいくらいです。あわれ転生衆は全員本当の意味での妖怪に。

・平山版「魔界転生」

 技術の進歩が映画の進歩ではない、と思った作品。でも、好きっちゃあ好き。この企画自体、窪塚くん=天草四郎から始まったところがあるようなので、スタートラインが間違っていなければ、もっと満足のいく内容になっていたのかもしれません。それにしても、実写化する際には、オリジナルの転生者を出さないといけないという決まりごとでもあるのでしょうか。原作を知らない人には、そんなのはさしたる問題でもないだろうし、原作既読者は原作通りにやってもらいたいんです(できれば)。予告の音楽はかっこよかったけど、本編では使われてなかったのも残念。

 「魔界転生」は、今後も映像化の機会に恵まれるかもしれませんが、個人的に一度は観てみたい配役を考えてみたところ、下記のようになりました。

 ・柳生十兵衛三厳  真田広之

 ・柳生但馬守宗矩  藤田まこと

 ・天草四郎      藤原竜也

 ・柳生如雲斎    渡辺謙

 ・宝蔵院胤舜    ビートたけし

 ・荒木又右衛門   阿部寛

 ・田宮坊太郎    松田龍平

 ・宮本武蔵     千葉真一

 監督は、「硫黄島からの手紙」の例もあるし、外国人に撮ってもらうというのもひとつの手かもしれないです。

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