風の墓
山田風太郎先生に逢いに、八王子の上川霊園に行ってきました。
家から気安く行ける距離ではありませんが、それでも兵庫県の生家や記念館へ行くよりはずっと近いですし、長年の愛読者として一度はお参りせねばと考えていたので、あとはタイミングの問題だけだったのですが、今回ようやく訪れる運びとなり、希望のひとつを叶えることができました。
上川霊園は想像していたよりも広くて、歩いて探せば先生のお墓もそのうち見つかるだろう(お墓の形もなんとなく判るし)、という甘い考えは即座に改めざるを得なくなり、素直に管理事務局の職員さんに場所を聞くことに。
「作家の山田風太郎さんのお墓をお参りしたいのですが、場所はどのあたりになりますか?」
と尋ねると、一枚の紙を取り出して持ってきてくれました。この霊園には他にも著名な方が何人かおられるらしく、細かい字で列挙された名前の下のほうに先生の名前を見つけ、「あ、これですね」と教えると、A4サイズの紙にプリントされた霊園の区画図に番号を記入し、渡してくれました。
受け取った案内図に従って、いよいよ先生の墓前へ(この間、場所を探したり、お花や線香を買いに行ったりで多少の時間がかかっていますが、割愛)。
「風の墓」と彫られたそれは、思い描いていたものよりも案外小さく見えました(それでも充分な大きさではありますが)。
山あいということもあるでしょうが、風が強い日で、線香に火を点けるのに苦労したりもしましたが(マッチ残り3本のところでようやく)、お花やお供え物をして手を合わせると、なんともいえず複雑な気分になったりします。
それは、今まで情報でしか知りえなかった事実と、実際に墓前に立った経験の相違から来るものでしょう。
そういえば、「山田風太郎記念館」のHPを見ると、第五回目の風々忌が、上川霊園で行われるみたいです。今回の墓参にあたって反省する点がいくつかあったので、一般参加が出来るなら、こちらの企画に参加してみるのもよいかな、と思いました。
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