忍法帖の世界②~甲賀
「甲賀忍法帖」は「こうがにんぽうちょう」と読みますが、「甲賀」の読みは、本来「こうか」というそうです。地名に因る名称とのことなのですが、6月の上旬に大阪へ仕事で出張に行った帰りに、できたばかりの新名神をたまたま通らなかったら、こんなに急に甲賀へ行って見ようという気にはならなかったかもしれません。
忍術に関してのみ「こうが」との誤読(?)が一般的となっているというのは、伊賀は普通に「いが」と発音するためでしょうか。
いや、甲賀といっても甲南町にあるこれを、「甲賀忍法帖」とひっかけるのは、非常に苦しいというのは百も承知ですよ? 弦之介たちの暮らす卍谷は、甲賀信楽にある設定なわけですし。
まあ、でも気にしない!
さて、この「甲賀流忍術屋敷」は、甲賀忍者五十三家中の筆頭格・望月出雲守の住宅として元禄年間に建築されたもので、忍者の住居としては、日本で現存する唯一の建物だそうです。伊賀にある忍者屋敷は、この「甲賀流忍術屋敷」を参考にして作られたとかで、意外に侮れません。
傍目には一般の住宅のようにも見えますが、内部には外敵に備えた忍者的な備えが盛り沢山です。忍者屋敷に付き物の、どんでん返しやからくり窓は伊賀流忍者屋敷でもお目にかかれますが、こちらで唯一(唯一かよ)興味をそそられたのが、地下の隠し通路へ通じる竪穴でした。
←深さは3メートル程だそうで、横に開いている穴が裏庭へと繋がっていて、有事の際には敵の目を欺いて、外部へ逃れる脱出口となったようです。余談ですが、ガイドのおじさんがこの穴に眼鏡を落としたとかで、「拾いに降りたら底の水がにごってしまった」と言っていました・・・ハハハ。
あと、見逃せないのは、やっぱり忍者ですよ! そこかしこに忍んでいる闇の住人たち!
・・・・・・ふう。
それにしても、私たちが着いたのと同じ時間帯に来た観光客が一人いて、それは東南アジア系の女の人だったのですけれど、ガイドのおじさんの説明、ちゃんと理解できたかなあ。タクシーで乗り付けていたんで、ここの後にどこを回ったのか、なかなかどうして興味のある存在ではありました。
最後に、ちょっとなごんだポスターをひとつ。
←左のトゲトゲはいわゆる「まきびし」で、2個100円でお土産としても売っていました。ごちそう、なんだねー(笑)。
―――ああもう、「甲賀忍法帖」から引用のひとつでもしとかないと、締まりませんねえ。
【柳生宗矩はあたまをさげた。但馬守に任ぜられたのは後年のことだが、徳川家の剣の師たるの地位はすでに占めていた。
彼のひたいには、うすい汗さえにじんでいた。
「柳生の庄とは隣国の伊賀、甲賀に、かような忍者がひそんでおることを存ぜなんだ拙者の不覚、ただただ恥じいるばかりでございます」】
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