レンタルで映画を3本観ました。
・「容疑者Xの献身」
TVでやってたドラマを観ていたくらいで、東野圭吾の原作シリーズは未読ですが、「ガリレオ」らしくない、「ガリレオ」という印象を受けました。
メインのトリック部分では、TVシリーズのような、物理学的なアプローチから謎が究明されるのかと思いきや、あまりにも正攻法なトリックで、それが私の知る「ガリレオ」風味を薄れさせていた原因かとも思うのですが、さほど混乱や不満はなく、最後まで適度な緊張感をもって観ることができ、面白かったです。
原作にわりと忠実な映像化だったようですが、雪山登山のシーンは原作にはなかったとか。
観ながら自分も、湯川という人物は雪山に登るような性分ではないだろうと考えていたのですが、TVドラマではスポーツが得意な描写も多々あったから、別に不思議なことでもないようです(原作の湯川がそういった設定なのかどうかは判りませんけれど)。
あと、品川庄司の品川のほうの出番が少なくて、ちょっと気になりました(笑)。役どころてきなものなのか、スケジュール的なものなのか、もしかして、もともと原作シリーズにはいないキャラですか?
・「SAW V」
よくまあ、5作まで話を繋げたもんだなあ、という感じです。
続編の製作も決まっているみたいで、そのせいか、過去の作品にあったお約束的なラストのどんでん返しもなく、6作目までの繋ぎというか、悪く言えば総集編的な、これから「SAW」第二期シリーズが始まるよ、といったような、なんとも消化しきれない内容を呈したものとなりました。
五人の男女に課せられたトラップと、ゲームの質だけは及第点をあげてもいいかもしれません。
最初の部屋の、鍵を取りに行くゲームは、一人が外したら、他の人のも取って外してあげればいいのにとか、2番目の部屋では、どう見ても大人が二人以上は入れる穴を、一人しか入れないと言われて真に受けちゃうとか、生死の境では正常な判断も出来なくなるということもあるんでしょうけれど、結果として、ICレコーダーにちゃんと(しているかどうかは疑問)ヒントが吹き込まれていたように、そういった判断の正誤が後半のトラップへの布石となっているんですが、観ているこちらが客観的にとらえていた物事を、そのままの通りに還してきたことに関してだけは、「SAW」シリーズの伝統が生きていたものと考えられるのです。
・・・・・・でも、次はもうないかなあ(笑)。
・「アイアンマン」
アメコミのファンというわけでもないし、アイアンマンのデザインだって、むしろ私好みではないと言えるのですが、どうしたわけか気になっていて、↑の2作を観るついでに借りてみました。
バカ映画というほどではありませんが、、「スパイダーマン」や「バットマン」と比べたら、主人公の懊悩成分が薄めなので、想像以上に気楽に観れた分、面白かったです。エンドロール後の、意味ありげな”シールド”の人物の来訪は、次回作への期待の高まりでもあるでしょうし、原作ファンにとってはニヤリとさせられるカットなのでしょうね。
続編が公開されたら、観てみたいシリーズのひとつになりそうです。
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