「The Reader」
私生活の中で、何年か振りの読書ブームが来ています。
・・・・・・ブームと言っても、さほどヘビーにこなしているわけではありませんし、求めるものは基本的にエンターテイメントなので、ここ最近はミステリー小説ばかりを手に取っているわけですが。以下、ここ2ヶ月間ほどの実績。
・歌野晶午「死体を買う男」
・小泉喜美子「弁護側の証人」
・泡坂妻夫「しあわせの書」
・倉知淳「星降り山荘の殺人」
――ま、言うほど多くはないようですがね。
下の3作品は、ラインナップを見て気付く方もいると思いますが、2ちゃんねるの某スレを参考に、ミステリーの名作と呼ばれるものを拾い読みしている状態です。ストーリーや、語り口はそれぞれ淡白な印象を受けましたが、どの作品にも別々のトリックが仕掛けられていて、最後のページまで、ほとんど読む手が止まらないという状態でした。個人的には「星降り山荘の殺人」がツボです。
「死体を買う男」は、江戸川乱歩と萩原朔太郎の文化人コンビの探偵物という設定が楽しく、誰か山田風太郎と高木彬光あたりのコンビで推理小説をものしてくれないものか、と期待してしまうのです。
ああ、そういえば、山田風太郎の「明治断頭台」は、すべての真相が明らかになったときに、驚愕を通り越して、鳥肌が立ったものです。ミステリーとして読んでなかったから、なおさらだったなあ。
さて、この後には、またしても歌野晶午の「絶望ノート」が控えているのです。
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