十兵衛ぶろぐ（仮）

　嫁が十兵衛先生と天草四郎のイラスト（ちびキャラ）を描きだしました。Σ(･ω･ﾉ)ﾉ！

←ラフ画を携帯カメラで撮ったものをPCに送ったので、こんな感じです。今後、色を付けていくそうなので、首尾よく仕上がったあかつきには、こちらのブログにまたアップしたいと思います。気まぐれだから、いつ完成するか、わからないけど・・・。

←天草四郎。最初のラフで、「サムスピ」っぽいと言ったら、ちょんまげ取り外してきた。原作のイメージとは明らかに違いますが・・・。舞台版を参考にした模様です。

　自分からの要望としては、十兵衛先生の羽織に柳生家の家紋（二蓋笠）を入れてくれ、ということのみ。せっかくなので、「魔界転生」からの一文を、なかば無理矢理にこのイラストへ添えさせていただきます。

　【――ただ、声だけが聞こえた。

　「引き受けた。せいぜい力をそえてやろう、と仰せなされませ、兵庫頭さま」

　若々しい声であった。

　黄昏に、穴の中は暗い。その姿は朦朧とけぶり、その声を何者と知らずとも、十兵衛はいつか柳生城外の霧の中で吹きつけて来た恐るべき衝撃と同じものを感覚した。

　・・・・・・天草四郎である。

　「おまえが宰領するのが御公儀の隠密、それを狙って紀州に入った刺客の放ち手も徳川家にご縁ふかきおん家柄とやら。――紀州藩としてはまず板ばさみといってよい立ち場になるが」

　十兵衛は答えず、闇の中を凝視している。――あれは何者か？】