「Another」→「月光ゲーム」
綾辻行人著「Another」読了。
氏の作品は、館シリーズをいくつかと、「殺人鬼」を読んだくらいですが(それもかなり前の話)、説明のつかないホラーでありながら、物語ラスト間近に、氏が得意とする仕掛けの謎解きが開放されて、最後まで緊張感を持続させて読みきることができました。これ、映画化されたら、面白いかも・・・。
さて、購入したまま読んでいない本も何冊かあるのですが、先日の【風太郎祭】で、公演をされた有栖川有栖氏が、自身の作品の中で、特によくできたのではないかと発言されていた(質問に対して)、「月光ゲーム」が気にかかっていたこともあり、氏のデビュー作でもある同作品に手を伸ばしてみることにしました。さっそく、とりかかっています。これが面白かったら、いわゆる学生アリスシリーズの、他の作品にも手をつけてみるつもりです。
ほかに、【風太郎祭】で売られていたものの、買うのを躊躇していた、高木彬光著「乱歩・正史・風太郎」を購入、また、三津田信三著「厭魅の如き憑くもの」を購入しました。A・クリスティの「アクロイド殺し」も欲しかったけど、いくつか片付けるまで我慢するか、図書館で借りようかな。
そういえば、有栖川氏の新刊エッセイ集を流し読みしていたらば、【わが山田風太郎ベスト】というのがあって、さすがミステリ畑の作家と思わせるセレクトでしたが(そういう企画だったのかもしれませんが、そのなかには、【風太郎祭】でお薦めとしてあげた作品も間違いなく入っていました)、講談社ノベルスでの、忍法帖シリーズの刊行のきっかけとなったのが、氏の発案によるものであるということを知り、あらためて、「なんていいお方なんや・・・」と好感度がアップした次第です。
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