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「山田風太郎賞」

 1月4日は、風太郎先生の誕生日です。

 存命であれば、88歳ということになりますが、もうこのくらいの年になると、さすがに新作の発表は難しいところでしょう。――それでも、いつかは構想中の「八犬伝」に着手してくださるのではという期待を、私たちは永遠にもつことができたのかもしれませんが。

 そういえば、昨年の「7th 風太郎祭」ですが、この不況の折、開催するかどうか、ギリギリまで検討に検討を重ねておられたそうです。例年通りに開催される運びとなったのは、タイトルにあるように、角川書店が文学賞「山田風太郎賞」を設立するという朗報が入ってきたからとのことで、山田風太郎の名前を冠した文学賞が誕生したことにも度肝を抜かれましたが、そのことによってこうした活動の火が一時であれ消えずに済んだことは、とてもうれしく感じられるのです。

 さて、文学賞「山田風太郎賞」とは、

 新人、新進、中堅作家の単行本として発表された長編および短編集の文芸作品が対象となり、ミステリー、時代、SFなどジャンルを問わず、その年に発表された最も面白いと思われる作品に贈られる

 との内容で、【その年に発表された最も面白いと思われる】という、選者にとっても作家にとっても、ものすごくハードルの高い賞になると思われるのですが、それにしたって、面白い作品が必ず選ばれることに間違いはないわけで、いやでも注目していくことになるでしょう。

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