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「竹島御免状」②

 荒山徹著「竹島御免状」読了。以下感想です。

・荒山作品には怪獣が出てくる、という噂を聞いていたのですが、本作でその意味がわかりました

・柳生流剣士にして陰陽師という柳生友信の存在は、それ自体はヒーローの造形として面白いです。ただ、キャラクターにあまり魅力がなく、便利すぎて困ってしまうという点では、両刃の剣ともいえそう

・朝鮮妖術師側の、三つ子×3セットにも唖然としましたが、友信と典矩の子供の名前がふざけすぎ(笑)

・逆生の剣士の一人、深尾角馬がしたり顔でいう台詞、

 「この恐るべき超絶の集団を敵として、万に一つもいのちある者が、この世にあろうとは思えない」

 に、ニヤリ――でも、自分で言うな、とも思います

・十兵衛の独白、

 (紀伊大納言、加藤式部少輔・・・・・・敵対した彼らですら懐かしく思われる)

 に、「柳生忍法帖」「魔界転生」に続く、新・柳生十兵衛三部作の完結篇としての、著者の決意のようなものを感じました

・荒木又右衛門との再戦は、「魔界転生」の本歌取りを期待――まあ、ある意味ではそうではあったのですが、展開が急ぎすぎというか、もう少しページを割いてもらって読みたかった部分ではあります

・巻末の主要引用、参考文献の最後に、

 『魔界転生』 山田風太郎 角川書店

 の文字を見たときは、ほっこり、嬉しくなりました

・いろいろ可笑しな部分もありましたが、総括として、楽しく読みきることができたかな

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