「凶鳥の如き忌むもの」
「厭魅の如き憑くもの」「首無の如き祟るもの」に続く、三津田信三氏の”刀城言耶シリーズ”の文庫化をとても待ちきれそうになくなってきたので、現行で出版されている書籍でいくつか買い求めることにしました。
原書房のミステリーリーグは、「水魑の如き沈むもの」まで読めるとはいえ、値段のことを考えると、少し負担が高くなるため、講談社ノベルスで・・・・・・と考えて書店に向かったのですが、「凶鳥の如き忌むもの」と「密室の如き籠るもの」の2作品しか刊行されていないようだという事情と、原書房の「凶鳥の如き忌むもの」には、書き下ろし短編の「天魔の如き跳ぶもの」が収録されているというのが決め手となって、講談社ノベルスで「密室の如き籠るもの」を、原書房で「凶鳥の如き忌むもの」を購入することにしました。
おそらく、今後の展開としてミステリーリーグの残る2冊もいずれ購入することになるかと思います――けっこう、嵌っちゃったな、という感じで自分でも意外です(笑)。まあ、当然面白いから続きを読みたくなっているのだし、主人公の心のつぶやきにさえ目をつぶれば、自分好みの文章や世界観であることに変わりはないのですけれど。
いま、ようやっと「凶鳥の如き忌むもの」の折り返し地点に差し掛かっています。にしても、これって”刀城言耶シリーズ”のれっきとした第二長編なのね・・・・・・文庫の「首無の如き祟るもの」が第2弾となっていたものだから、てっきり「凶鳥の如き忌むもの」は第三長編かと思ってました。「首無の如き祟るもの」が先に文庫化されたのは、ミステリーリーグで書き下ろし短編が追加されたせい、なのでしょうか。
それはさておき、この物語も怪異と現実の融合が興味深く、どんな結末が待ち受けているものか、ついつい先を急いでしまうペースで読んでいるという次第です。
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