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2010年10月

”風”の継承者

 「第8回風太郎祭」に行って来ました。

 落語を生で見るのは初めての経験でしたが、いつもと違う趣向で、とても楽しい時間を過ごす事が出来ました(紙芝居が、ちょっと眠気を誘っただけに・・・・・・とはいえ、こちらも素敵な出来でした)。参加者も年々増えているような気がします。

 こちらについては、また改めて書くことにして、「山田風太郎賞」の公式ページに、候補作が掲載されていますねえ。

 ・綾辻行人 『Another』(角川書店)
 ・有川 浩 『キケン』(新潮社)
 ・海道龍一朗 『天佑、我にあり』(講談社)
 ・貴志祐介 『悪の教典』(文藝春秋)
 ・森見登美彦 『ペンギン・ハイウェイ』(角川書店)

 以上の5作品とか。

 候補作のうち、読んだことがあるのは綾辻行人氏の 『Another』だけだなあ。他の4作については、どんなジャンルなのかも把握していませんけれど、少なくとも、『Another』はちょっと違うような気がしないでもありません(失礼)――綾辻先生は好きな作家の一人ですし、作品自体も面白いことに異論はないのですが。

 選考会は29日ということなので、あと数日で結果が出るわけです。結果が出たら、帯に『第1回 山田風太郎賞 受賞作品!』とかの文字が躍るわけなので、そしたら読んでみたいと思うのです。

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風太郎祭へ行こう

 先に予告した通り、「第8回風太郎祭」に行く予定となりました。

 今回は、豊岡方面から養父市に進入する計画です。ルート的には、まず舞鶴を目指し、天橋立見物を済ませてから、出石で皿そばを食べ、その後豊岡駅近辺で一泊、2日目に「風太郎祭」に参加する、という日程です。

 天気もまずまずのようなので、一安心、といったところ。

 豊岡は山田風太郎作品とも関わりが深い地域ですが、コウノトリと、鞄の生産でも有名な土地だそうなので、そこらあたりにも期待してみたいと考えています。

 紙芝居の予習のために、「橘伝来記」を読んでから行こうかとも思いましたが、「忍法相伝」の落語ともども、まっさらな知識で臨むことにしました。

 ――なにはともあれ、多くの人が集まるといいな~。

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【山風短】第二幕「剣鬼喇嘛仏」第四話

 【山風短】「剣鬼喇嘛仏」第四話がとても面白かったので、原作を読み返してみました。

 石川賢版の”剣鬼喇嘛仏”のインパクトが依然として強く、原作でも、武蔵にふたりまとめて胴斬りされて終わりか、と誤った認識をもっていたのですが、これは杞憂に終わりました――まあ、かといって、ハッピーエンドというわけでもなく、そもそも忍法帖にハッピーエンドはそうそうないわけで。

 あくまで四話までの流れをみて書くのですが、よくもまあ、せがわ先生はあの原作をここまでキュートな作品に仕立て上げたものだと、正直、感謝しています。

 この作品について、叶うならば、原作と違う結末でもアリかな、と思ってしまうのです。

 

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「十三人の刺客」

 公開中の三池崇史監督「十三人の刺客」を観ました。

 原作(脚本)となった工藤栄一版「十三人の刺客」を観たのは、忍法帖にどっぷり嵌まって映像関係でも時代物を漁っていた時期ですから、20代前半のあたりでしょうか。物語のプロットを見て、「これは絶対に面白いに違いない」と思った記憶があります(ただし、実際に鑑賞したところ、予想したほど血が滾るほどではなかったのですが)。

 今回は平成の作品ですから、旧作よりも知っている俳優が多くなじみもあり、なにより監督が三池崇史だということもあって、制作発表時からとても楽しみにしていたものです。

 さて、肝心の中身ですが――

 前半のえぐさは三池監督の真骨頂というべきものでありますが(それゆえに地上波放送は期待できません)、刺客のうち12人までが集まるまでは、かなりまともな時代劇を撮っているな、という印象を受けたのですが、13人目の登場から、三池監督のもうひとつの面が形を表しはじめます(笑)。

 正直、13人目のくだりは一切いらなかったのでは、というほどです。

 まあ、ラストの謎の演出も含めて、これが三池崇だと言われれば、まさにそうですねと言い様がないのも事実ですが・・・・・・今作に限っていえば、息抜きのためのギャグはできるだけ控えてもらい(極力控えてあれだったのかも)、最後までハードな時代劇を貫いてほしかったところです。

 でも、興行収入とかを考えると、そうもいかない部分があるのでしょうねえ。

 それでも、全体としては非常に満足のいく内容となっていました。DVDも発売されたら買うと思いますが、バカ殿の参勤交代一行が街道を疾駆するシーンが格好良く撮れていて、できれば大画面でもう一度観てみたい映画です。

 この映画観たら、三池監督が「柳生忍法帖」を撮ったらどうなるんだろう、と密かに興奮してしまいました。

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「真・魔界転生」

 ・・・・・・・・・・・・マジか。

 昨年の「魔界転生」に続き、劇団キリン食堂さんの「真・魔界転生」が公演されるそうです!

 次の対戦相手は、真田幸村だそうで、なにやら初っ端から怪しげな臭いがプンプンしますが、ぶっちゃけ、観に行きたいです(笑)。

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