« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »

2010年11月

「列外の奇才 山田風太郎」

 角川文庫・山田風太郎ベストコレクション「幻燈辻馬車 上・下」とともに、「列外の奇才 山田風太郎」を購入しました。

 「幻燈辻馬車」の購入は、これで3セット目です。今回、山田風太郎賞創設記念として出版された「列外の奇才 山田風太郎」に、それこそ幻となった岡本喜八脚本の「幻燈辻馬車」が掲載されることを知って、殊更に読みたくなったのです(明治物はどれも甲乙つけがたいですが、映画化される機会があれば、「ラスプーチンが来た」が観たいなあ)。

 「列外の奇才 山田風太郎」は、まだペラペラとめくった程度ですが、逝去時に刊行された追悼本とはまたアプローチの仕方が違っていて、すこぶる楽しそうです。先生のこういう本はなかなか出版されないので、もう一冊買って、車の中に転がしておくのもいいな、と思いました。

 いま、有栖川先生の「妃は船を沈める」を読み始めたばかりなので、合間に「列外の奇才 山田風太郎」を挟みながらちまちま読み進め、「幻燈辻馬車」に取り掛かる予定です(そーいえば、荒山先生の新刊も出ていたな・・・・・・「友を選ばば」。帯を読んだだけで一発で分かるネタなのですが、「三銃士」と絡めるその大胆さにはもうぐうの音も出ません。こちらは、文庫かされるか、図書館で借りて読むことにします)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「第8回風太郎祭記念落語会」

 「第8回風太郎祭」から、早や一ヶ月・・・・・・このままだと更新がされずに年を越しそうなので、少しだけ写真を交えて記録しておきます。

Photo  当日の記念館です。「山田風太郎賞」の垂れ幕が眩しすぎます。

__  駐車場の銀杏の木はまだ青々と繁っていました。今の時期にはちょうどよい色付きになっていることと思います。

Photo_2  会場のノビアホール内の開演前の様子です。確かにいつもと雰囲気が違う(笑)。

 さて、大の風太郎ファンという古今亭今輔師匠の創作落語「忍法相伝64」、面白くなかったら、それは原作のせいではなく、自分の脚色の未熟などと謙遜されていましたが、まー元があれですから(師匠のブログには、”ややウケ”と書かれていましたけれど)・・・・・・といっても、風太郎作品の落語化というのは、滅多にお目にかかれない超技巧的な話なワケで、他にも落語に向いていそうな短編もありそうなので、ぜひとも2作目にとりかかっていただきたいところ、というムチャ振りをしておきます。

 それにしても、さすがにプロの噺家さんなのです。時間がたっぷりあるということで、落語に入る前にいろいろと風太郎作品に対する熱い思いを語ってくれたのですが、実はそちらのほうがメチャメチャ面白くって、普段山田風太郎を読まないような人でも、ファンと同じように楽しめたのではないでしょうか。

 プロの作家の公演も勉強になるけれど、時にはこういうのもいいですねー。

 さー、来年あたり、ちょっと若い層を取り込むために水樹奈々さんあたりを呼んで、ミニコンサートでも開いてみたら、というのが自分の願望です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「クリムゾンの迷宮」

 貴志祐介著「クリムゾンの迷宮」一気読み。

 第一回山田風太郎賞を獲ったとはいえ、過去に一度も読んだことのない(映画「青の炎」はTVで2度、「ISORA」劇場で1度観た)、氏の「悪の教典」を購入するのは、さすがに贅沢すぎて躊躇われたため、図書館で借りることにしたのですが、あいにく貸し出し中だったので、比較的評価の高い「クリムゾンの迷宮」を先んじて読んでみることにした次第。

 内容は自分の知っている範囲でわかりやすく述べると、貴志祐介版「CUBE」です。

 割りと親切な伏線で、物語の構成は早い段階で読めてしまうのですが、食屍鬼(グール)になぞらえた登場人物たちとのサバイバルが面白く、上記のように一気に読みきれる勢いを持った作品でした(最近一気読みしたのは、「告白」)。

 一時期流行ったゲームブックというジャンルを物語りに組み込んであるのも、リアルタイムで嵌まっていたクチには、たまらなく親近感を覚えてしまうのです。

 さー、これで「悪の教典」に進む下地が出来たといえますが、「天使の囀り」も面白いとの評判なので、順番は前後するかもしれませんが、ともに手に取ってみたい作品でありますね。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

神様の坐す処

  厄年なもので、旅行に行ったときに神社に寄った際は、ついお守りを買ってしまうのですが、現在、財布やカバンに入れて持ち歩いたり、車に載せてあるものを改めて数えてみたら、8つほどありました。

 

 1.伊勢神宮(三重) 厄除守

 2.神田明神(東京) 厄除札

 3.晴明神社l(京都) 向上守

 4.西宮神社(兵庫) 金運守

 5.諏訪大社(長野) 御柱守

 6.鷲宮神社(埼玉) 交通守護

 7.籠神社(奈良)  五色の座玉

 8.大神神社(奈良) お砂の清め守

 

 ――厄除けばかり、というわけではありませんがね。かなり強力な神様で固めているおかげか、いまのところ大きな不運には見舞われていませんが、ここ1~2年は充分注意せねば、と考えています。

 まー、仕事面で昨年春に管理職になってから気苦労が絶えませんけど、ほど良い適当さでなんとか切り抜けているような感じ、でしょうか。実際、今月もしんどいです。

 本当は、近所の神社のお守りも持っていたいところですが、近場だとあんまり買う気にならないのは、単にミーハーだからかなあ・・・・・・(車を変えたときにお祓いをしてもらった程度です)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」

 少し前に読み終えている本ですが――歌野晶午著「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」の感想です。

 歌野先生が少年少女向けの探偵小説を書くとこんな感じになる、と見せかけて、とある小さな街で連続して発生する異なるいくつかの事件が、最後の最後で絡み合って、大きな集約を結ぶ構成なのかな、と最後まで気を抜かずに読んでみたところ、割りとストレートでベタな展開で、やっぱり少年少女向けの小説に落ち着きました、という感じでした。

 決してつまらなかったわけではないのですが、タイトルのことを考えると――主人公の(?)ひとみちゃんはキャラクター的にはともかく、ダンス成分も、探偵成分も、ほぼ皆無でしたから。

 いつもの歌野節を期待して読むと、思いっきり肩透かしをくらいます。

 ただ、この作品には「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」というタイトルの続編があり、さらに17歳の予告もされているということなので、思春期の女の子の成長を、探偵小説の中で描くという試みがなされているのかもしれません。

 続きが猛烈に気になるほどの引きでもなかったので、いまのところ、文庫落ちまで待っていても大丈夫かな・・・・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

チーズの肉トロ 3

 地元のガス展で牛肉(アメリカ産)をもらったので、久しぶりにチーズの肉トロを嫁さんに作ってもらいました。

Photo ←焦げてしまったという理由で、当初ブログへの掲載は抵抗されましたけれど、せっかくなので載せますね。

 (´・ω・`)ショボーン=嫁。

 今回はアメリカ産の肩肉でしたが、適度な焦げ目がチーズに合って、以前に作ってもらったときと比べても、遜色のないくらい美味しかったです――また作ってもらおうっと。

 あと、いつもは晩酌は缶ビールなのですが、風太郎先生に倣って、サントリーオールドウイスキーを水割りで飲みました。水は、奈良県大神神社の御神水を使用。いずれはこちらもグレードアップできたらいいな、と思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »