山田風太郎幕末小説集
ちくま文庫から刊行の【山田風太郎幕末小説集】から、「修羅維新牢」と「魔群の通過 天狗党叙事詩」読了。それぞれ再読です。幕末物は忍法帖と比べると、まっとうな歴史小説といえるでしょうが、それだけにテーマも重苦しく(あるいは皮肉めいていて)、読み応えは充分なのです。
ちょうど「桜田門外の変」を観たばかりなのですが、「魔群の通過」はこれの後に読めばよかったかなあ。内容はともかく(水戸開藩400年記念だから・・・)、北大路欣也の徳川斉昭は斯くの如しともいうべき貫禄で、武田耕雲斎も出番は少ないながら登場してましたし。今まで幕末は守備範囲外でしたが、これを機にちょっと勉強してみようかしら、という気になりました。
6月には「旅人 国定龍次」が刊行され【山田風太郎幕末小説集】も完結となるようです。この作品は、所持しているけれど未だ手をつけていない数少ない山田風太郎長編作品となりますので、じっくり楽しみたいと思っています。
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