« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »

2011年7月

風々忌

 今日は山田風太郎先生の命日ですね。

 亡くなってから10年経ったのかと思うと感慨深いものがありますが、10年経った今でも生前と変わらぬペースで著作が刊行されている現状を見ると、先生の遺した作品群とその偉業は、やはり計り知れないものであったに違いないのです。

 先日、山田風太郎記念館にて行われた風々忌に参列してきました。

 ここ数年、1~2回のペースで記念館に赴いていたのですが、風々忌に出席するのは初めてのことです。例年だと命日の28日に行われているものが、今年は第一回山田風太郎賞受賞者の貴志祐介先生の講演会があるため、日程を前倒しにしたとのことで、自分にとっては好都合な結果となりました。

_

 数日前まで猛威を奮っていた、台風6号のことを忘れるほどの好天に恵まれました。仮設テントの下にいてもちょっと暑いくらいでしたが、ときおり吹き抜ける風が気持ちを和ませてくれます。風太郎先生が、「わざわざご苦労さん」と挨拶に来てくれたみたいです。

__1

 参列者は40人ほど。先生の奥様やご家族もいらっしゃっていました――普段は風々忌には出席されず、風太郎祭のときのみお越しになっていたそうです。東京や島根、四国など遠方からの参加者も数名あり(かくいう我々も静岡からですが)、記念館の方に気をつかっていただいて、まず先生の奥様とご家族が献花したあとに、私たちを含む遠方からの参列者が献花をさせていただきました。

__2

 ちょっと緊張します(実際は黙祷⇒献花の流れでした)。先生には、たくさんの傑作を遺してくださってありがとうございます、と伝えてきました。

__5

 献花ののち、先生の中学時代の旧友である吉田靖彦氏に宛てた手紙の一部が朗読され、最後は先生を偲ぶ【風の唄】を参列者全員で合唱し(正直なところモゴモゴしてましたが)、第8回風々忌は幕を閉じます。

 午後からの貴志先生の講演会にも、もちろん出席したのですが、その話はまた改めて。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「硝子のハンマー」

 7月24日の第8回風々忌で予定されている、貴志祐介先生の講演会に先駆けて、もう一作くらいは先生の作品を読んでおこうと思い立ち、優先順位の候補の中から「硝子のハンマー」を選択しました。

 これまでに読んだ、「クリムゾンの迷宮」「悪の教典」「ダークゾーン」の3作品とは性質が異なる本格的な推理小説で、分量も相当なものです。目次で2部構成になっていることから、同じ主人公の異なる事件簿が収録されているのかと思いきや、たとえが古くて恐縮ですが、シャーロック・ホームズの長編「恐怖の谷」と似たような構成になっていました。

 巻末のインタビューを読むと、トリックありきの物語だったようです。そのトリックが凄すぎて、ある意味では唖然とするのですが、推理小説としてみると、あまり「してやられた」感はなかった、というのが正直な感想となります。探偵役の榎本のキャラは造形としては面白く、弁護士の青砥とのコンビでシリーズ化されてもおかしくないようなキャラ立ちをしていますが、本業を生かしたあの特技は、なんとなくフェアではないような気も・・・・・・まあ、先に引き合いに出したシャーロック・ホームズも、正義のためなら多少の違法も厭わないというキャラクターでしたね。

 読み終えてから表紙を見直したら、タイトル同様、作品の核心に迫っているイラストで、ああなるほど、と思いました。

 さて、来週の山田風太郎記念館での講演会では、先生の著書も販売されサインもしていただける機会があるに違いなく、どの本を買おうか迷っているところです。本当は山田風太郎賞を受賞した「悪の教典」がベストなのですが、持参するにはあまりにも嵩張るし、かといって当日同じ本を買うほどの余裕もなので、第一候補はまだ未読の「天使の囀り」か「青の炎」あたりでしょうか。

 あと「硝子のハンマー」には、偶然とはいえ、自分に縁のある苗字の組み合わせが出てきたので、こちらはちょっと持参して、会場でも本を買ったうえでサインをお願いしたい、と考えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

秋葉神社

 秋葉山本宮・秋葉神社へ参拝してきました。

 全国に800社ある秋葉神社の総本宮で、御祭神は火之迦具土大神。秋葉原の地名の由来となったといえば、通りがよいでしょうか。

_

 麓から一の鳥居がある駐車場まで距離にしておよそ7キロ。舗装された林道が延びているとはいえ、対向車が来た場合、すれ違うにも難儀するような箇所がいくつかあり、急坂なこともあって、たどり着くまでにかなりの神経をつかいました。駐車場は想像以上に大きく、世に名高い火まつりの神事の際には大勢の参拝者を乗せた車で賑わうことでしょう。

__2

 整備された参道を登りきると、立派な神門があります。

__3

 境内の黄金の鳥居には何事かと目を見張りましたが、雲と同じ目線に立つ威容にはただただ度肝を抜かれる思いです。それもそのはず、今までに巡った神社の中では最高峰の場所にここはあり、海抜866メートルからの眺望は、東海一と謳われているそうです。

__4

 ほんと、景色が抜群! 暑かったけど、天気がよくて最高でした。

__5

 黄金の鳥居から本殿を望む。

__6

__7

 秋葉神社本殿。

 さて、秋葉山は山田風太郎作「旅人 国定龍次」にも物語の舞台として登場しているのであります。時期も、まさに火まつりが行われる12月15~16日という設定で、祭りで賑わう境内の様子が活き活きと描かれているのですが、作品の性質上、神社の創建や由来などの細かな描写はまったくといっていいほどありません。

 でもまあ折角なので、本文から引用できる部分を探してみると――。

 【遠州秋葉山は、のちのメートル法によれば835メートルで、そんなに高い山ではないが、頂上に上るにつれて老杉おいしげって昼なお暗く、その間から、遠く南は遠州灘、西は奥三河の鳳来寺山まで見はるかせる。】

__8

 参拝後、境内の食事処でざるそばを食しました(嫁さんは、冷やし山菜そば)。

__9

 鹿苑があり、鹿も飼われています。はじめ、野生の鹿かと思って、逃げないようにそろそろと近づく努力をしたのが、まったくの無駄だと判明しました。たいがい鹿せんべいを期待して自ら寄ってきてくれます。

__10

 上社のあとは20キロ離れた下社へ移動。

__11

 上社と比べ寂しい佇まいではありましたが、7月には目の前の河原で花火大会が催されるそうです。火の主催神・火之迦具土大神にとって、上社の火まつりとともに、これほど相応しいイベントも他にはないでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

諏訪大社・下社

 諏訪大社上社の本宮・前宮をお参りの後、下社の春宮・秋宮へ車を走らせると・・・・・・。

_1

 春宮へと通じる道のど真ん中に、いきなり周囲の雰囲気にマッチしない橋が現出して、何事かと目を見張ります。この橋は“下馬橋”といい、下社ではもっとも古い建築物で、遷座祭の折に神輿がこの橋を渡るそうな。

_

__2

 春宮の鳥居と幣拝殿。毎年2~7月にご神体が祀られているとの由。対して秋社には8~1月にご神体が遷されるため、初詣は秋宮で行われるそうです。でも、春宮で初詣をするって人もきっといるのでしょうねえ。

__3

 筒粥殿。その年の動向を占う「筒粥(つつがゆ)神事」というのが行われる場所なのですが、ある記事によると――。

 【今年1年の世相や農作物の豊凶を占う諏訪大社の「筒粥(つつがゆ)神事」が14日夜から15日早朝にかけて下諏訪町の諏訪大社下社春宮で行われ、世相を占う「世の中」は「三分五厘」と厳しい結果が出た。

 諏訪大社七不思議の一つに数えられる同神事。雪が舞う中、神職らは束にしたヨシの茎44本を小豆入りの米とともに炊き、茎に入ったかゆの状態で稲、野菜など43種類の農作物と世相を占った。

 神事を終えた北島和孝権宮司は「今年は怖い1年。過去20年間の中で最も悪い結果が出た」と語った。春は早めに訪れるが途中で予想外のことが起き、足をすくわれる相だという。また、農作物の豊凶は「秋蚕(あきご)」「サトイモ」「晩稲(おくて)」の3品目が大豊作、「インゲン」「ナスビ」が不作という。】

 3月の大震災以降のことを踏まえると、この結果は本当に・・・・・・おっかないです。

__4

 気を取り直して、春宮からほんのわずかな先にある、いわゆる“万治の石仏”へ向かいます。この石仏も、鑿で削ったら血が出たとか、首が伸びているとか、ユーモラスな佇まいにそぐわないおっかない話が纏い付いているわけですが、

__5

 とりあえずご利益にあずかるべく、下諏訪観光協会ならびに商工会議所の推奨するところの参拝をしてきました。

__7

__8

 その後、秋宮へ。下の画像は神楽殿ですが、見ての通り改修中でした。遠目から見て、絵みたいな建物だなーと思って近づいたら本当に絵だったので、自分の視力がまだ衰えていないのを再認識できました(笑)。

__9

 秋宮の幣拝殿。違いは当然あるものの、春宮と境内の造りはほとんど同じのようです。

 参拝後、御朱印をいただくと、本宮・前宮・春宮・秋宮の4社すべてにお参りした記念ということで、「穀の木」の神紋入りの落雁を頂戴しました。御朱印料が他の神社と比べて割高だったのも、こういう理由があったのかと、なーるほどと思いました(そればかりでもないでしょうが)。

 諏訪大社を参拝される際は、是非4社すべてを巡り、御朱印をいただくことをお薦めします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

諏訪大社・上社

_

 諏訪大社本宮を訪れるのは2度目です。

 前回は、なんか見れたらいいな、という行き当たりばったりで出かけた数え7年に一度の御柱祭の最中でしたから、実に1年以上振りとなります。

__2

 もともと神社や寺は好きなほうでしたが、正直そこにどんな神様が祀られているのか、といった根本的な興味は薄弱で、思えば、“雷電為右衛門像”がなぜこの諏訪大社にあるのか、という疑問が『古事記』に興味を持つきっかけとなったのでした。

 ――今では嫁さんの方が詳しくなっちまいましたが(笑)。

__3

 そして、もうひとつの謎が絵馬に描かれた大量の『東方シリーズ』のイラスト・・・・・・。

 真田神社で「戦国BASARA」のイラスト絵馬を見た後ということもあり、「なんか聖地的な?」という直感が働きはしたものの、『東方シリーズ』が日本の神話と関わり合いがあるなどと知る由もない、1年以上前の俺たち。

__5

 諏訪大社本宮は、本殿をもたないもっとも原始的なタイプの神社のひとつです。奈良の大神神社なども同じ形式で、背後に聳える山がご神体となっています。写真は幣拝殿。

__6

 御祭神は建御名方命と八坂刀売命で、神紋は「穀(かじ)の木」。

__7

 今回は上社・下社合わせて四つの宮をすべて周ろうということで、本宮から数キロ離れた前宮にも参りました。そう遠くないわけですが、本宮と比べると、さすがに人手は少ないです。

__8

 前宮の幣拝殿。諏訪明神の信仰の原点といわれており、宮はあるけれど、現在神体は祭られていないそうです。

__9

 賽銭箱には、前述した神紋の「穀の木」をデザイン化した社紋が刻印されています。

 ちなみに本宮と前宮でそれぞれ御朱印をいただきましたが、2社とも朱印料が500円となっていて、山陰や地元の神社よりかはちょっと気合を入れなければいけませんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

品川神社

 ブログでの更新は滞っているのですが、6月上旬から今日にかけて旺盛に神社巡りをしています。

 高速の1,000円サービスが切れる直前に、出雲大社とその周辺の神社を回ったのを皮切りに(嫁さんの強いリクエストで『古事記』の神様に関連の深いところをメインに行きました)、地元静岡の神社、諏訪大社と、休日の度にどこかしらへ出かけているといった按配です。参拝と同時に御朱印をいただくことにも喜びを覚え始めたところなので、しばしこの敬虔な行為は収まることはないでしょう。

 先日も、社用でミャンマー大使館のある品川に出向く機会があり、同地区の品川神社に参拝してきました。

_

 この時期、多くの神社では“夏越の祓”の神事に基づく【茅の輪】を見かけることができます。石段を登った先の、拝殿へと通じる鳥居にも【茅の輪】がかかっており、そちらの輪を三度くぐり、我が身の穢れを祓いました。

__2

 品川神社拝殿。こちらの主祭神は、天太玉命(あめのふとだまのみこと)の后神の天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)で、祈願成就・航海安全の神様だとか。ちょっとレアです。

__3

 稲荷社にある「一粒万倍の泉」は金運にご利益があるとのこと。

 曰く、

 【万物は「天・地・水」の恵みを受けて生成化育し、米は一粒の種より萬倍の稲穂となる。

 家門・家業の繁栄を祈り、印鑑・銭にこの霊水をそそぐが吉】

 ――笊に100円玉を入れて、ありがたく霊水をそそがせていただきました。ご利益があるといいな。

__4

__5

 あと、拝殿前の狛犬です。よくよく見たら子供の狛犬がまとわり付いていて、和みました。これからは狛犬にも注目してみよう。

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「戦国BASARA」×日本酒

 池袋で「劇場版 戦国BASARA」をリピート鑑賞してきた際に、コラボ日本酒を購入しました。結構な数があったのでどれにするか迷いましたが、最終的に味よりもキャラクターを重視することにし、幸村・慶次の2択からラベルの絵柄が気に入った慶次を選択することに。

Basara

 慶次って、私の年代だと「花の慶次」の印象がメチャ強いんだけれど、最近この慶次もいいかな、と思い始めてきました(戦国武将でいうと幸村のほうが好きなのですが、「戦国BASARA」の幸村はお馬鹿さんっぽいのでちょっと・・・・・・)。

 まだ栓を開けていないので味を確かめる術がないのですが、家呑みで日本酒だとつまみにも美味しいものを選びたいので、いつ飲む機会をつくれるかわからない状態ではあります。

 映画についても、そもそもリピートすること自体が珍しく、主題歌やサントラも買ってしまったことを考えると、嫁さんに毒されてじわじわ「戦国BASARA」ワールドに取り込まれてきたかのような按配です。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »