「伊賀忍法帖」
山田風太郎ベストコレクションにて「伊賀忍法帖」再読中。
私と風太郎作品との記念すべきファーストコンタクト作品であり、小学校5~6年くらいの頃、角川で映画化されたのをきっかけに読み始めたのを覚えています。読むのは実に30年振りくらいでしょうか。
いま半分くらいまで読み進めていますが、当時は最後まで読むのにもずいぶん時間がかかったものです。それだけに印象に残っているシーンが随所にあるわけですが、再読してみると記憶との間にわずかな齟齬もなく、それはひとえに山田風太郎の確かな筆力――読者に映像を喚起させる流暢な文章力によるものでありましょう。
山田風太郎は、小学生にも読ませる作家なのです!
映画も、わざわざ映画館まで観に行ったっけなあ。真田広之は原作の笛吹城太郎のイメージにぴったりでした。成田三樹夫の果心居士も最高(根来忍法僧たちとのアクションシーンは小学生ながらに残念な出来でしたが)。
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