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「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」

 「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」鑑賞。

 デビッド・フィンチャー監督の最新作の元になったスウェーデン映画です。自分はまったく知らなかったのですが、40ヶ国以上で翻訳された大ヒットミステリが原作だとか。

 本作は原作のファンからも高い評価を得ているようで、それはひとえに主役のリスベットの魅力ゆえでしょうか(原作未読なもので比較はできませんが)。

 2時間半を超える上映時間の中にエピソードが無理なくちりばめられているものの、逆に主役2人以外に多数登場する登場人物の掘り下げが薄く、ややドラマとしての物足りなさを覚えます。それでも、この作品は上質の品を備えていて、2作目3作目の視聴の十分な動機付けにはなりましたし、またデビッド・フィンチャー版への期待が大きく膨らむのを感じます。

 ただ、ふたつほど気になったところをあげるとするなら、主演のひとりのミカエルがブラマヨの吉田に見えたり、失踪した少女の視線の先にいた人物が、いくらピンボケとはいえその輪郭からある程度の推量ができてしまった、ということでしょうか。依頼人の爺さんに写真を見せれば、「あいつだ!」とすぐに分かったのでは? と思うのです。

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