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2011年9月

山田風太郎の稀少本

 先日、通勤中にふとした思いでラジオをつけたら(普段はあまり聞かない)、神保町の古書店の紹介をしていまして、インタビュアーの「このお店で一番貴重な本はなんですか?」という質問に対して、女性の店主さんが「山田風太郎さんの“新かぐや姫”で、5万円です」と答えてらっしゃいました。

 山田風太郎の本でプレミアがついているのは「忍法相伝’73」だけだとばかり思っていたので、この返答と金額には正直驚愕しました。「忍法相伝’73」だって、1万5千円~2万円くらいのものなのに、5万円って何事ですかと。

 で、ちょっとネットで検索してみたら、この「新かぐや姫」、5万円が最高値だと決め付けていたらとんでもない、店によってまちまちですが、最高10万円までつけているところがあって、ますます何事ですか、です。

 表題作はまだ私も未読なのですが、光文社の山田風太郎傑作選にも収録されているところを考えると(家にあるけど未確認です)、作品自体が封印されている様子もないのでますます不思議なのです。いったい、どんな理由からのこの金額で、またこの金額を上回る山田先生のプレミア本は、他に存在するのでしょうか?

 「新かぐや姫」、興味はあるけど、さすがに5万は出せません(泣)。

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神田神社(東京)

 半年振りに秋葉原へ行く機会が出来たので、神田神社にお参りしてきました。

_  鳥居。ここ数年来、神田神社へは秋葉原へ行く度にお参りしています。

 御祭神は大己貴命・少彦名命・平将門の3柱ですが、古事記に興味を持つ一年半くらい前までは、平将門公が主祭神だと思い込んでいました(この辺、「帝都物語」の影響が絶大です)。

__2  拝殿。

 境内にはなんと、架空の人物ながら「銭形平次の碑」が建立されています。野村胡堂の原作では、平次は神田明神下の長屋に住居を構えていたそうです。お決まりの顔はめパネルもありますよ。

__3 狛犬を撮影してくるのが定番になっています。 神田神社の狛犬は筋肉隆々の造形で、それにふさわしくサイズも申し分ないくらいにでかい。

__4 隨神門。右手にタッチパネル式の案内板が設置されていて、神社も様変わりしてきたなあ、とちょっとびっくりしました。内容が充実してくるのが楽しみです。

 さて、神田神社でも最近の趣味のひとつである御朱印を頂戴してまいりました。

 現地で朱印帳がない場合に備えて、手持ちのものを一冊準備していったのですが、諏訪大社で手に入れたものなので、出来れば長野・山梨エリア専用にしたいという気持ちがあったため、社務所の待合室で神田神社オリジナルの朱印帳を見つけたときは、思わずほっとしたものです。

 現時点で朱印帳は5冊に増えたことになり、実際の朱印の数はまだ40社に満たないはずですが、これで、山陰・東海・大和・信濃に加え、関東方面の御朱印集めの足がかりができました。

    

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「密室殺人ゲーム・マニアックス」

 歌野晶午著「密室殺人ゲーム・マニアックス」読了。

 店頭に平積みされているのを目にした瞬間、「おお! もう出たんだ、コレ。読みたかったんだよなあ!」と勢い込んで手に取ったものの、意外なほどの薄さに、思わず「薄い・・・・・・」とそのままの感想を漏らしてしまった本作は、「密室殺人ゲーム」シリーズの第三作目でありながら、外伝的要素に満たされた内容となっています。

 ――正直なところ、「密室殺人ゲーム 王手飛車取り」「密室殺人ゲーム2.0」に比べると、今回は物語のプロットも、肝心のトリック自体も切れが悪いように感じました。

 いずれ発表されるであろう完結篇に、心から期待したいと思います。

 

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奈良を喰らう②

 前回に続き、奈良へ旅行したときに食べたもの、いろいろ。

Photo  大神神社の末社のひとつ、久延彦神社の近くにある食事処で食べたのは三輪そうめん。昨年に参拝してからずっと気になっていたものです。麺は通常知っているものよりも細く、コシがありました。午前に“川端風太朗”でケーキを食べて以来のランチで(時刻は3時近くになっていたと思います)、結構歩き回って疲れていたせいもあり、空腹に染み入る旨さでした。

Photo_2 嫁さんはとろろのかかったものを注文。そうめんにとろろをかけるという発想がまったくない静岡県民にとっては(多分)、驚愕の美味さ。この日に宿をとった橿原神宮駅前のホテルの朝食バイキングでも、とろろとそうめんという組み合わせがあり、地元では定番の食事なのですね。ホテルのとろろは単品でもとても美味しく、朝食を終えて部屋に帰る直前に、「ごはんにかけて食べとけばよかった!」と嫁ともども後悔しました。

Photo_3  こちらは奈良ならではの食べ物ではありませんが・・・・・・一言主神社へ向かう途中で、やたらでかい看板が目に付いたので寄ってみた、“日本一たい焼”さんのタイヤキです。日曜日というせいもあってか、駐車場に他のお客さんの車が多く止まっていて、地元で美味しいタイヤキ屋さんを知っている我々にとってどれほどのものか、という興味も湧かせてくれました。

 あとで調べてわかったのですが、こちらは一度に焼ける量が少なく、また大量に買っていくお客が多かったので注文から購入まで30分近く待たされることになりました。その間、お店のテーマソングらしきものがエンドレスでかかっており、記憶に焼きつくくらいのインパクトがあったのですが、その待ち時間に見合うだけの価値はありました。

 もっと調べると、最近静岡にも出店していて、それならばと三嶋大社に参拝した帰りに寄ったくらいの間違いなさです。ただ、あれだけ奈良で延々聴かされたテーマソングがかかっておらず、嫁さんに聴かせかったのにちょっとがっかり(奈良では車で待機していたので、自分しか聴いていないのだ)。頻繁にいける距離ではありませんが、贔屓にしたいと思います。

Photo_4  最後に、家路につく途中で食べたのは、天理スタミナラーメン。これも奈良に行くたびに気になっていたものなので、今回念願の初体験となりました。シャキシャキした白菜と豚肉のトッピングがまず美味い。スープはピリ辛でニンニクが程よく効いて、割りとクセになりそうな味でした。

 クセになるといえば、

Photo_5  天下一品のスタミナラーメン。数ヶ月に一回は無性に食べたくなり、近所にないのでわざわざ浜松まで食べに行くことがあります。ネギを山盛りにして、特性のニンニクを溶かして食べると、このうえなく幸せな気持ちにw

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