アニメ・コミック

「無限の住人」第三話

 なんか、だんだん誉めるところが少なくなってきました。

 無骸流の突拍子のなさはともかく、黒衣鯖人のあの走りは、ありゃあ、笑うところですか。動かない絵にもだいぶ慣れてきましたが、活劇部分がもっと良ければなあ・・・。

 あ、でも、少年時代の天津影久の台詞、

 「―――ああ、のぞむところだ」

 に対して、

 「―――よき答えだ」

 「・・・・・・ああ、まことによき答えだ」

 と返す、黒衣鯖人の言葉の間の取り方は良いな、と思いました。『静』の部分を活かすための『動』の部分が、まことに雑なのが残念なところです。

 

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灰燼の中から

 「忍法剣士伝」が気になったので、掲載誌のコミック乱TWINSを買ってみました。

 第一話を読むに、だいぶ原作に忠実な流れになっているようで(石川賢先生の「柳生十兵衛死す」も、一話目はほぼ原作通りでしたが・・・あれほど崩れる心配はないでしょう)、印象はまず悪くありません。登場人物のしまりのない口元と、果心居士の普通のおっさんっぷりが多少気にはなりますが、北畠具教の居城で12名の剣士を紹介するくだりなど、まだ名前は伏せられているものの、剣あるいは木刀を握る手(もしくは剣そのもの)が、漫画的なカット割で描かれていて、今後の登場に期待を持たせてくれる場面もあります。

 このままのペースで話が進むとすると、結構な長期連載になりそうな様子なのですが、問題はこれが月刊誌ということと、作風自体に強力な吸引力がないせいで、油断したら見逃してしまいそうな回が出てきそうなことです(単行本化されても、まず買いそうにないので頑張って連載を追いかけていくしかないなあ・・・)。次号から新連載の第二弾として、「舫鬼九郎」が始まるのですが、こちらには柳生十兵衛が出てくるので、そっちにもちょっと気が惹かれます。

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「忍法剣士伝」

 8/14発売の「コミック乱TWINS 8月号」から、「忍法剣士伝」の連載が始まるとかで、画像を探してみたところ―――むう、これはちょっと・・・どうなんだろうか?

 「忍法剣士伝」は、12人の大剣士が登場するも、史実に逆らっておいそれと殺したりはできないため、終盤まで同じパターンが続くのが難儀と言えば難儀な設定ですが、それだけに映像(=漫画)化など到底出来そうも無い作品だと思っていたので、今回の試みにはむしろ拍手を送りたいところなのですが、思い描いていたイメージの違いを如何せん、といったところです。

 まあ、とりあえず読んでみなければ始まらないので、12人の剣士軍はもとより、旗姫や果心居士がどんなデザインになっているのか、怖いもの見たさの気分で待つことにしましょうか(・・・「忍法剣士伝」好きなのに)。

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雪月花

 最終章に入ったとはいえ、卍と尸良の邂逅はまだ先のことと思っていたのですが、さすが沙村先生、見せ所をわきまえていらっしゃる・・・というか、正直な話、不死化した尸良ってえのは見たくなかったスよォォォ、先生ェ! もっとこう、尸良は、そういうところとはかけ離れた次元で、強くあって欲しかったです。それで卍がやられちゃっても、いいじゃん(オイ)!

 ―――まあ、なっちまったもんは仕方がないんで、腹くくって(おそらくは)最後の決着を見届けたいと思います・・・この闘いが何ヶ月かかるか、わかんないですけど、せめて卍の腕をつけたことによる副作用が、勝負の明暗を分ける、ということがありませんように。

 それにしても、そもそも卍って、どうして血仙蟲を埋め込まれたんだっけ? 捕手方と斬り合う最中に重症を負って、そんで八百比丘尼に助けられたって寸法ですかねえ。

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「無限の住人」第一話

 「無限の住人」TVアニメ始まりましたね。率直な感想を。

・OPタイトルカッコいいです

・原作もそうなので仕方ないとはいえ、やっぱり卍の服装目立つよなあ(人相書きの顔よりも、着てる服のほうが絶対に探しやすいはず)

・吐鉤群と百淋が、まさかの第一話登場で、全13話の構成がめっちゃ気になるんですが

・止まっている時の絵はいいけれど、動くと変な感じになるカットがある

・彼岸花畑の町、はしゃぎすぎ

・後半、なぜか「北斗の拳」を連想しました

・OP、EDと比較して予告がかっこわるいです(´・ω・)>無限予告って・・・

・隔週で一話放送というのが、はっきりいってもどかしいですが、今後に期待、ということで視聴は続けることに決定

・DVDは買わなくてもいいかな、と思いました(特典の武器には釣られない)

・OPタイトルのセンスと絵で、2時間くらいの劇場用作品で観たいな(3部構成ででも)

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「マクロスF」

 溜め録りしていたビデオの、1話から4話をようやく観たのですが―――うん、これは面白いな。OST買ってみてもイイくらい。

 いまのところ、レギオンっぽい敵キャラのデザインと、大きなおねーちゃんが小さくなった姿が可愛くて好きです。主役3人(?)にはまだ惹かれない。

 思えば、「マクロス」シリーズでまともに鑑賞したのって、「マクロスプラス」くらいで、これだってOVAで話数が少ないから観れたようなもので(LDでちゃっかり全巻買いましたが)、初代マクロスは美樹本氏デザインのキャラクターについに馴染めず、「マクロス7」はファイヤーヴァルキリーのおもちゃを買うほどには好きだったのですが、途中でだれて観るのをやめてしまいました。

 「BLOOD+」の放送が終わったら、アニマックス解約しようかとも思っていたけど、そうもいかなくなったなあ(笑)。なんだかんだで「ウルトラヴァイオレット」も今夜から始まるし。

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「Y十M」最終話・雲とへだつ

 「Y十M~柳生忍法帖~」最後の感想となります。今まで「Y十M」について書いてきた内容を読み返すに、思い入れが強すぎちゃって、まとまりがなくなりそうなので、箇条書きでさらっと。

・『師たる快僧と、剣聖たる父』との問答がアツい

 沢庵・「この城で、牢まで入って苦労したものを」→但馬・「ではその牢屋に入れて窮命してやろうか」のやりとりがなかったのは残念ですが・・・この場面での沢庵の別のセリフ「命のやりとりでは、せがれの方がおやじよりだいぶ強いのじゃないか」を見ると、十兵衛と但馬守を闘わせようという発想が、このときすでに山田風太郎の頭の中に浮かんでいたのではなかろうかと勘繰ってしまいます(結果論だけど)。

・それにしても沢庵っていい坊主だわ(「バガボンド」を読んでみても)。で、いつ死んだのかちょっと気になって調べてみたら、1646年1月27日(正保2年12月11日)となっていました。・・・って、沢庵がもう少し長生きしていたら、「魔界転生」でなんらかの役割を持って登場していた可能性がありますね。

・十兵衛のギャグ走り(笑)

・このあと逃げようとしている芦名衆の一人をボコり、オリジナル展開を期待させ、堀の女(プラスおとね)たちとのやりとりの後、別れを告げる場面で、鶯の七郎が再登場したのは嬉しい演出でした。しかも、十兵衛と同じ片目になってるし。

 事情を知らないお千絵とお笛が「?」「?」としているのも芸が細かいです。このまま女たちのもとへ帰って、東慶寺で飼われるという展開もありかな、とも思ったのですが、束縛されずに大空を飛び回っているほうが、十兵衛の幼名をつけられた鶯にはぴったりなのかもしれません。

・陰惨な状況の多い「柳生忍法帖」でしたが、ともあれ大願を果たし、会津には平和が訪れます。原作では、十兵衛が「では、さらばだ!」と馬に鞭をあててその場を去ると、馬上でうなだれる8人の女の描写があり、いくぶん切ないお別れとなっていましたが、「Y十M」の別れの場面は、明るく救いがあり、大好きなシーンとなりました。

・「もうひとり―――おれだけが弔ってやらねばならぬ女がある」

 蒼空に映る在りし人の姿は、漫画では王道と言ってよい表現方法だと思いますが、まさか後姿でくるとは。正直、やられた気分です。

・前に一度書いたことがありますが、もう一度だけ言わせてください。

 「せがわ先生、ありがとう!」

 

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「Y十M」最終話

 とりあえず、せがわ先生、お疲れ様でした! ぴったり100話で完結したのが、個人的には超・気持ちがいいです(笑)。

 最終回の内容についての感想は、またあらためて書くとして、ラストページの編集部コメントみたいなのを読む限り、せがわ先生による「魔界転生」漫画化のフラグが立ったと見てよいのでしょうか? どうあれ、次回作に取りかかるには、まだまだ間が空くでしょうけれど・・・。今後の活動に注目、ですね~。

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「Y十M」第99話

 とても清々しいのです。

 そう、「柳生忍法帖」は、他の忍法帖と比較してみても引けを取らないくらい大層な数の死人や犠牲者が出ているにも関わらず、基本的に大団円なのです。

 復讐を誓った堀の女たちが、一人も欠けることなく本懐を遂げることは、全滅エンドの多い忍法帖シリーズの中では特例と言ってもいいくらいで、だから、「柳生忍法帖」は、こうも明るくて清々しいのです(続編と言える「魔界転生」でも、娘3人と弥太郎が生き残りますが、「柳生忍法帖」のラストの印象とはほど遠く、忍法帖特有の空虚さに包まれているのは、主人公である十兵衛の苦悩・煩悶のせいかもしれません)。

 いよいよ、「Y十M」も残すところあと1話のみとなりました。

 「柳生忍法帖」の原題である「尼寺五十万石」を、今話の章題に持ってきたように(最終回の章題が”アレ”として、当初からの予定通りだったのでしょうか)、原作ファンが拍手喝采をしたくなるような最終回を、期待してしまってもいいですよね。

 

 

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「魔界転生」への架け橋

 このブログのテンプレートが、桜のままなのは、「Y十M」内の季節がまだ春真っ盛りだからで、別に手抜きではありません。「Y十M」が完結したら、変更する予定です。

 さてその「Y十M」ですが、完結まであと2回というところなのですが、原作の残り枚数を考えるに、いままでのペースだとちょっとページがあまりそうな気がしませんか。エピローグでオリジナルエピソードを少しでもからめてくれたら嬉しいですねえ。

 あとはしつこいようですけど、「魔界転生」に繋がる終わり方とか、やっぱり期待してしまいます。木村助九郎も顔見せしたことだし、いきなり片手片足を斬られた助九郎が柳生城に逃げ込んでくるシーンから始まって、転生衆と十兵衛が門を挟んで対峙するっていう画面で終わるのも夢があっていいなあ。

 ”天草四郎が聞いた。

 「せっかく『Y十M~柳生忍法帖』が完結しようとしておることじゃ。一応続きを見たかろうと思って聞いたまでだ」

 「・・・・・・見たい」

 「・・・・・・見たいのう」

 と、但馬守と如雲斎はうなずき合った。”

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「Y十M」第98話

 寛永20年(1643年)の春、尼寺の大虐殺に端を発した未曾有の復讐劇は、1年の時を経て決着の瞬間を迎えようとしています。

 この年、

 柳生十兵衛36歳。

 柳生宗矩72歳。

 木村助九郎58歳。

 「魔界転生」において転生衆が揃う正保3年(1646年)まで、あとわずか3年。考えてみればこのときすでに、蘇った天草四郎や荒木又右衛門が、森宗意のもと密かに地下に潜っていた時期なのですね。

 なんか、わくわくしてきました。

 

 

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ファイブスター物語

 前々から映画「ファイブスター物語」のDVDがほしかったのですが、定価4,000円ほどの商品が、中古ショップでプレ値が付いて6,000円くらいで売っているのしかなかったので、なかなか購入する気になれなかったところ、アニメイトで再販されたっぽいのを昨日たまたま見つけて、ようやく手にいれることになりました。税別3,300円で、デジパックでもないし、前のパッケージのような解説書もついていませんが、個人的にはこれで充分。

 何年かぶりに見返してみると、演出はさすがに20年前のアニメだなあと感じる部分はあるものの、意外に丁寧に作ってあって、今観てもあまり古臭さは感じません。欲を言えば、MH戦をもっと観てみたかったというのはあるのですけれど、原作の一巻をほぼそのまま映画にした内容だから、それは致し方のないところでしょう。時間もOVA並みの短さ(65分)というのも不満のひとつではあります。

 現在、原作のコミックは原作者の映画製作の都合で休載中ですが、早く続きが読みたいものです(映画のほうも楽しみではあります)。今の技術での「ファイブスター物語」の新作映画も観てみたいな・・・あとは、アーケードで「機動戦士ガンダム 戦場の絆」が人気ですけど、ああいうタイプのゲームで「ファイブスター物語」が出れば、3D酔いしながらも、多分やってしまうであろう自分がいます。

 

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「Y十M」第97話

 柳生十兵衛VS漆戸虹七郎。

 ほとんどセリフのない今話での2人の一騎打ちは、まさに圧巻の一言。

 最終回を目前にして、せがわまさきの「Y十M」は、ついに原作を凌ぐ機会を得たと言っても、言い過ぎではないでしょう。

 ・・・えらそうですいません。

 本当に嬉しかったんです。

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「Y十M」第96話

 味方にすればこれほど頼もしい人物もいないが、ひとたび敵に回せば容赦のない男、それが柳生十兵衛三厳。

 ・・・さて、今回は見どころが二つあるはずなのでした。

 ひとつは、回転式という奇態なギミックをほどこされた磔柱に、全裸で縛りつけられて、芦名衆にぐるぐる回される五人の堀の女たち(こちらは原作の描写とは違い、上半身はあらわになりながらも、白装束に身を包まれるというソフトな表現に変更されていましたが)。それを指図して哄笑するのは、原作では虹七郎なのですが、こちらも明成に変更となっているのは、どこまでも憎たらしいこのバカ大名の滑稽さを、最後の最後まで読者に印象付けるためでしょうか。

 そして、もうひとつの見せ場は、人間の腕をもって書かれた、『蛇の目はひとつ』の大文字。原作では大手門の柱に書いていることになっているのですが、「Y十M」ではなにやら塀の一角に書かれていますな。しかも虹七郎との距離が、めっちゃ近いし。なんか、ものすごく絵的に映える場面であろうと思ってわくわくしていたのですが、はからずも和やかな気分に。

 そして数コマしか出番のない十兵衛先生でしたが、ラストページの大コマまで顔を見せないという演出と、気迫のこもった表情には圧倒されました。よくよく考えれば、「柳生忍法帖」と「魔界転生」を通して、柳生十兵衛がこんな顔をするのは、実はそんなに無い事なのです・・・。

 いよいよ最終回が迫ってきましたが、このペースだと・・・あと2~3回くらいかな? ちょうど100話まで、あと残すは4話ばかりなので、オリジナルの後日譚を含めて、キリのいいところまでいってもらいたいというのが希望ですが、あとはもう流れに身をまかせるしかありません。

 そして、続編として「魔界転生」をやってくれとは言わないけれど、「魔界転生」をにおわす終わり方をしてくれれば、大満足だなあ。数年後、柳生城でごろごろしている十兵衛のもとに、敵討ち志願の娘が訪れてきた・・・とかね。

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呼ぶ声

 「Y十M」がもしアニメ化されるとして、柳生十兵衛の声優さんは誰がいいかなーと考えてみたりするのですが、いまのところ大塚明夫さんくらいしか思い浮かびません。で、そうなると、芦名銅伯役は大塚周夫さん以外はありえないでしょう(柳生但馬守役でも可)。

 ・・・ただ単に、「魔界転生」の木村助九郎の遺言を受けて、「そうは言うがな、爺。頼みが大きすぎるよ(←原作のセリフとはちょっと違うけど)」というセリフを大塚明夫ボイスで聞いてみたい、というだけなのですが(笑)。

 「MGS4」のためだけにPS3が本気で欲しいです。スネークーーーーー!!。

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「無限の住人」

 そういえば、アフタヌーンで連載中の「無限の住人」のアニメ化が決定していますが、ファンとして、連載が終了していない作品の映像化には少し抵抗があります。今回の放送で、原作のどこまでが映像化されるかはまだわかりませんが、原作にいないオリジナルの逸刀流剣士とか出てきたらいやだなあ(プロモーションビデオを観た限りでは、絵も原作のイメージを壊さない程度で、思ったより期待できそうでした)。

 原作のほうも順調に巻を重ねてきているので、連載に追いついて、オリジナル展開になるというような心配はそうそうないと思いますが、それならそれで、どのエピソードを区切りにしてくるのか、非常に気になります。2クールくらいだと、「心形唐流編」くらいまでですかね。アニメの中で、無理にこじつけて物語を完結させるようなことは、極力避けてもらうとして、あとは人体の解体描写や、尸良の逸脱っぷりをどこまでオブラートに包まずに表現できるか、というところにこの作品のアニメ化の意義がかかっているかと思います。

 逆にいうなら、「できねえならやるな」ということです。

 放送はAT-Xなので、本気で観るならチャンネル契約しないといけません。月額1,500円って、地味に高いんですが、過去「バジリスク」を観るためだけにAT-Xに加入した経緯があるので、放送間近になったら間違いなく加入してしまいそうです。

 

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「Y十M」第91話

 処刑当日。獣心香の魔力も消えうせて、おゆらの方は本人の申告通り正気に。芦名の胤を宿す娘を十兵衛の手から取り戻すべく、悠然と地下祭壇に赴く銅伯はあくまで強気に。

 いきなりですが、マイフェイバリット忍法帖姫さまベスト10です。

・1位 麻也姫(風来忍法帖)

・2位 鞠姫(自来也忍法帖)

・3位 千姫(くの一忍法帖)

・4位 旗姫(忍法剣士伝)

・5位 鮎姫(江戸忍法帖)

・6位 右京太夫(伊賀忍法帖)

・7位 マリア天姫(外道忍法帖)

・8位 村雨(忍法八犬伝)

・9位 牢姫(忍法創世記)

 ・・・9人しか思い浮かびません。印象に残っている姫さまといえば、やはり長編に限られるし、いわゆるヒロインという立場の人物は省いたので、こんなところでしょうか。麻也姫はぶっちぎりの1位として、2位~5位は僅差、その下は強いて言えば性格や役割の問題です。

 さてなぜこんなランキングをつけたかというと、「Y十M」でおゆらの方の株がぐんと上がったので、ヒロインという括りでランクをつけると、どのくらいに位置するのか確認したかったわけなのですが・・・この順序でいくと、5位の鮎姫と6位の右京太夫の中間あたりかなあ(他のヒロインを付け加えると、順位的にはもっと下になると思います)。

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「Y十M」第90話

 遅ればせながら、「Y十M」第90話・『天道魔道』の回です(このペースからすると、100話の大台に乗って完結か?)。

 さて、正直言って、この辺りのくだりがここまでコメディ色の強いものになりうるとは、露ほども思っていませんでした(笑)。本来ならば、敵味方の苦悩・焦燥・戸惑いが色濃く描写されるべき内容なのでしょうが、それもこれもおゆらの方の屈託のない痴態のせいで・・・。おゆらの取り扱いに閉口する十兵衛もそうですが、わざわざ磔柱の出来上がった本数を伝えに来る虹七郎の登場場面はギャグ以外のなにものでもありません。

 原作を読んでいた時にはさほど感じなかったおゆらの、物語の展開を左右するキーマンとしての役割が、「Y十M」では異常なほどに誇張されているような気がして、思い返してみれば、おゆらが初登場したあのとき、「Y十M」は従来のバージョン1.0からバージョン1.5に大きく変貌を遂げていたのかもしれません。これは皮肉とか、けなしているという訳ではなく、原作至上主義者からの、「Y十M」に対する最大の賛辞です。

 ここまできてしまうと、俄然、せがわまさきの筆による「魔界転生」も見たくなってしまうわけなのですが、注目点はあの重厚緻密にして暗い原作を、原作から逸脱せずにどう漫画向きにアレンジするかということと、転生する剣豪=死者を、せがわ先生がどう描けるかということでしょう。まあ、いまこの心配をしても始まらないので、まずは残り少なくなった「Y十M」をラストまでしっかりと描ききっていただきたいです。

 

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「Y十M」第89話

 月曜日が祭日なので、いつもよりちょっとだけ早く読めた、「Y十M」第89話。1週に2話楽しめる喜び。ただ、ヤングマガジンの次回発売号では「Y十M」は休載となるため、また2週間ほど間が空くことになります。

 さて、今回はひとコマ目で明成の尻に十兵衛の刀が突き刺さっているような構図から始まっていて、普段コミック派のファンの方がいきなり本誌を立ち読みしたら、「明成が死んだ!」と勘違いをされるかもしれませんが、死んでないですよ。

 原作との相違は、虹七郎が銅伯の仕置案に従って、白木の磔柱を五本作るように命じる場面で、すぐに雪地獄に残っているおとねの分の追加を思い出すのですが、「Y十M」ではそのあたりのセリフはカットされています。これは新たな伏線と見ていいのか、単純にテンポを良くするために意図的に外したのか・・・普通に考えたら重要なセリフでもないですし、後者が順当なのでしょうが、どこか前者の伏線案を期待してしまう自分がいます。

 また、虹七郎と銅伯のやりとりを複数のカットで見せる中、おゆらが十兵衛に突き飛ばされた衝撃から醒めて、再び十兵衛に詰め寄る描写が丁寧になされているのも嬉しいところです。それにしてもおゆらの方ですが、前回までは獣心香に酔って、半ば本能的に十兵衛に吸い寄せられている様子だったのが、今回は「十兵衛が好き!」とはっきり言葉に出して言ってしまっているのが、原作を読んでいた時から多少感じていた違和感です。まあこの物語の柳生十兵衛に惚れるのは、男のおれだって理解できるけれど、少し唐突すぎやしませんかね、と。ただ、十兵衛がひとり城に乗り込んできた時からずっと、おゆらの心境の変化が画によって判りやすく表現されているのを見てきているせいもあってか、長年の疑問がようやく氷解したような気がしました。・・・それでも十兵衛はおゆらを敵の一味としか見ておらず、ガン無視しているのですけどね(笑)。「うるさい、どけ」と言われて相手にもされないおゆらの方が、ちょっと可哀想に思えました。

 沢庵に再会する最終ページ、なんの説明もなかったので忘れていましたが、銅伯が夢山彦の修法を取り行う時に使われる部屋みたいです。連行中の十兵衛に付き添いながら、「はよう~はよう~」としつこく迫るおゆらの方の姿に、なにやら微笑ましいものすら感じつつ、血で血を洗う因縁はいよいよ最終局面へ。

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「Y十M」第88話

 七本槍最後の2人のうちのひとり・香炉銀四郎が、顔面の刀痕に寸分違わぬ軌道の一刀を十兵衛に叩きつけられて、物語から退場となりました。これで会津の誉れ七本槍は6人を失い、残るは漆戸虹七郎ただ1人。「蛇の目はひとつ」。

 前半、殺気のないおゆらの行動に不意をつかれた十兵衛が、銀四郎の不穏な動きに気付いて斬り伏せるまでを、流れるようなアクションで見せながら、後半は霞網にとらわれた堀のおんな5人を救うための駆け引きが、十兵衛と銅伯の間で展開されます。「明成の命をもらう」と、至極当然な手札を利用しようとする十兵衛に対して、銅伯はあくまでも沈着に場の流れを読み取ろうとします。普通に考えたら、一国の主とおんな5人の命が釣り合う訳もありませんが・・・にくい、あの長い鼻がにくい。

 結果、十兵衛がおんなたちを見捨てる事ができようはずもなく、やむなく刀を置く破目になるのですが、これは霞網を放ったあとに斬り落とされた銀四郎の腕が、本体の命令系統から分断されてもなお霞網をコントロールしていたからで、まさに銀四郎の執念勝ちといったところです。

 そういえば、本体から離れてもそれ自体が一個の生命あるもののように動く腕といえば、「自来也忍法帖」や「軍艦忍法帖」をまず思い出すのですが、客観的に観れば非常に愛想がなく不気味なもので、正直な話、「自来也忍法帖」の蘭麝待は初読の際に生理的にとてもいやな気分になった記憶があります。忍法帖はそれまでも読んでいたし、もっとビジュアル的にえぐい忍法も多いはずなのですが・・・なんでだろ(笑)。尤も、今回の銀四郎の腕の場合は、意思をもって動いているのではなく、すでに脳から出された命令を遂行するために動いているというだけで、「自来也」や「軍艦」の腕の忍法とは根本的に違いますけどね。

 あとは霞網のモニョモニョ加減が気になった回でした。

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「Y十M」第87話

 「魔王大悪の根源を断つ!」

 前回の引きから、十兵衛の快刀が、明成の狂気のシンボルを切り落とす衝撃の(笑)幕開けとなりました。原作を読んでいる時は、「この馬鹿大名が早く死ねばいいのに」と度々憤慨させられ、今回の場面で十兵衛によってようやく下された人間としての制裁に、胸のすく思いがしたものですが、せがわ先生の画を見ていたら、爽快感よりもほんのちょっとだけ憐憫の情が湧きました。同性としての絶望感もさることながら、激痛に苦悶する明成の顔のバックで、小明成を奪い合う女たちのカットは、(いくら獣心香に侵されているとはいえ)十兵衛ならずとも戦慄を禁じえないことでしょう。

 それはそうと、原作ではこの場面のすぐ後に、立場が逆転してもなお、不屈の自信をうかがわせる芦名銅伯の居住まいに対して、十兵衛が「化物め」とうめき、銅伯が背を見せたまま「斬るか」と返す場面があるのですが、このやりとりはぜひ見てみたかっただけに、何事もなかったかのようにカットされてしまっていたのが、個人的には残念です。

 ・・・ああそうだ、今回おとねの出番で顔が写っている画面がひとコマしかありませんでしたが、かわいかったですね! 久方ぶりに堀の女たちも登場し、クライマックスへ向けて役者が揃ったという感じです。

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「Y十M」第86話

 2008年最初の「Y十M」。おとねが雪地獄の中にいる理由と、門田村の娘の伏線が解消されて、ちょっとすっきりした感じ。以下の文章でちょいネタバレありなので、未読の方はご容赦を。

 原作を読んでいたときは、「十兵衛見参」の章の長広舌シーンの次くらいにカタルシスを受けた部分です。やってることは江戸の花地獄でのトリックとほとんど変わらないのですが、絶体絶命の窮地から十兵衛がどう抜け出すのかという解答に破綻はなく、あっと驚かされた記憶があります。突発的な偶事に助けられることなく、登場人物が知恵をめぐらせて窮状を切り抜けていくのが「柳生忍法帖」の面白さだな、うん。十兵衛は助けられてばっかりのような気もしますが(笑)。

 おとねの緊張の糸も切れて、色っぽいサービスシーンが満載の獣心香祭りを2週分に渡って堪能できたのはよかったのですが、ただ、十兵衛の、「我慢に我慢を重ねてきたこの刀だ・・・」の部分のセリフはフルバージョンで読みたかったです、先生!

 「うぬら、ひとりでも気ままにうごくと、この明成の命はないぞ。いままでがまんにがまんをさせてきたこの刀だ。時をかけて、おれを縛った縄を引き切り、それからうぬらがここに入ってくるまで待ちくたびれさせておったこの刀だ。いなないて、武者ぶるいして、ともすればおれの手綱をふりきってあばれ出したがっておるから、そのつもりでよっくきけよ」

 原作だと上のセリフが該当する部分なのですが、ようやく逆転の機会を得て、すぐにでも明成たちに天誅を下したい気持ちを抑えた十兵衛のいらいらした内面がよく出ているセリフだと思うし、今回の最後のページの明成去勢につながる言葉でもあるので、見開きでたっぷり見てみたかったのですけどね。

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「Y十M」第85話

 今年度最後の「Y十M」。

 銅伯でさえも考えものとした「獣心香」の効果はてきめんで、匂いまでもが伝わってきそうな淫猥な空気が、雪地獄内部に蔓延していく描写が凄いです。いやらしいです。

 忍法帖ではたびたび出てくる女性の裸やセックスシーンも、小説を読んでいる時は卑猥な印象を受けることはほとんど皆無に近いのですが、こうやってせがわ先生が絵にしたのを見てみると、すげー破壊力があるなあと再認識しました。

 でも今回の見どころは、こんな色っぽいシーンだけではございません。雪地獄の檻の鍵を開け、のこのこ入ってくる明成に対して突きつけられる一振りの白刃、この時の十兵衛の顔と言ったら! 単身鶴ヶ城に乗り込んできた際の、泰然自若とした様子とはまた全く違う、ただ怒りと非道に対する嫌悪に裏打ちされた柳生十兵衛の形相、怖すぎます、先生! おゆら様も「獣心香」に酔っている割には、十兵衛の刀に超反応していったん飛びのいたのは、さすが魔人銅伯の娘というところでしょうか。おとねが再登場して、種明かしは次号年明けということになりますが、今年はいろいろと満足のいく描写が多くて、連載当初の不安や不満もあらかた吹っ飛んだ気がします。

 あと連載回数もそんなに残っていないと思いますが、せがわ先生の柳生十兵衛はもっともっと見ていたいなあ・・・続編としての「魔界転生」はムリですか?

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「Y十M」第82話

 雪地獄にとらわれている女たちって、みんな素っ裸のようなイメージが残っていたのですが、記憶違いだったようです。・・・エロいな、自分。

 このあたりの展開、原作を読んでいる時もまったく先がわからず、相当にドキドキした記憶がありますが、絵にしてみると、十兵衛が意外に落ち着いてみえるので、原作未読の読者には、十兵衛側に何か策あり、と思えてしまうかもしれませんね。剣客として、十兵衛に熱い想いを寄せちゃっている虹七郎と、絶体絶命の窮地にありながら、動じない十兵衛に苛立ちを覚える銀四郎との対比が面白い回でした。

 花地獄の回想で、懐かしの面々が思い出されたのもよかったです(笑)。折れた五本槍のことなど、とうに忘れていたよ。それにしても、このペースだと、ちょうど原作と同じ、桜の花の咲く季節にクライマックスを迎えそうです。

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「Y十M」第80話

 「柳生十兵衛、はじめて見参つかまつる」

 原作を初めて読んだ時は、ここの攻防で、虹七郎か銀四郎のどちらか(あるいは両方)が退場するとばかり思っていたのですが、あっさり銅伯に勝負を持っていかれて、それはそれで慮外に感じたものです。確かにまともにやりあったら、虹七郎と銀四郎では十兵衛に敵うわけもなく、当初の目的からも逸れるしなあ。銅伯が出張ってきたのも、武士としての純粋な興味が、柳生十兵衛という個人に揺り動かされたためでしょうか。

 十兵衛VS銅伯の場面は、2人の静かな対峙から、十兵衛のスピード感のある殺陣に変化して、とてもカッコよかったです! 銅伯は突っ立っているだけでしたが、忍法帖らしい「忍法なまり銅」の決めセリフが出て以下次々号へ。そういえば、忍法帖にはこの手の肉体を持つ忍者が何人か登場していたかと思いますが、どういう死に方をしたのかよく憶えていなかったりします。

 それにしても、せがわ先生の描く銅伯を見る度に、「星の子チョビン」の悪者を思い出す自分は古いですか? 小沢仁志が監督・主演した「くの一忍法帖 柳生外伝」は、プロレスラー高山善廣(廉助か孫兵衛役だったかな・・・)が「なにそれ?」と言うまでもなく、「なんじゃこりゃああああ」という出来の「柳生忍法帖」実写化Vシネでしたが、唯一評価できる点は、芦名銅伯役に麿赤児(平成版「魔界転生」で家康役)をキャスティングしたということです。主要人物の中では、特に原作のイメージを壊すことなく怪演されていたように思います。「柳生忍法帖」として観るとアレですが、無国籍時代劇と割り切って観るなら、そこそこ許せると思える範囲ではありますので、盛り上がらないけれど、十兵衛の「いやでござる」を音声で聴きたい方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

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相思相殺

 買ったまま放置していた「バジリスク」DVD-BOXの、第一巻をようやく観ました。改めて観てもクオリティが非常に高いですね~。作画の質の高さはいわずもがな、声優陣も、よくこれだけの人を集めたなっていうくらい、実に豪華だし。

 コミック版「バジリスク」は、1話目から原作「甲賀忍法帖」からのアレンジが冴えていますが、小説では、将監VS夜叉丸の御前試合の時には、竹千代方と国千代方のメンバーも多数同席していたのを、コミック化に際して省略したのは、登場人物の氾濫を抑え、甲賀伊賀の選抜忍者20人に焦点を絞るという意味で、とても良い選択だったと思います。それにしても、天海が怖いです、先生!

 地元民としては、忍法帖の第一作が駿府城からスタートしたというのは、とっても嬉しいことなのですが、「バジリスク」に描かれたような天守が現存しないのは、また残念でもあります。復元された二の丸東御門巽櫓は、それはそれで立派に見えるけれど、天守がもしあったら、静岡の街並みは今とはガラリと違った様相を見せることでしょうね。

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「Y十M」第79話

 今回は全体的に迫力と勢いがあって面白かったです。原作を知っていても、前回の口上シーンに劣らぬくらい、わくわくしましたよ~。原作をアレンジしている箇所がいくつかありましたが、虹七郎が枝を切って口にくわえるまでの流れや、銀四郎のプッツンシーン、十兵衛がかぶった般若面を一刀両断されるところなど、コミックならではの表現でもあり、また自分が原作から受けたイメージをそのまま映像化して観れたようで、とても嬉しかったです。七本槍はにやけ面よりも、今回のような凶相のほうが似合うな。

 それにしても、先週の十兵衛が深編笠の中で素顔を見せていたのは、コミック上の演出じゃなかったのね。言われてみれば、そりゃそうだ、という感じですが。右手で笠を下ろしながら、左手で般若面を顔に持って行けば、無理な技でもないか。

 そしてアイドル鶯の七郎、原作だと串刺しになってたはずだよなーと思い、確認してみたところ、やっぱり串刺しになっていたので、今回の描写を見るに、銀四郎の投げた小柄の衝撃で気を失っていただけなのが、今後奇跡の復活を果たして、よちよち飛びながら堀の女たちのもとに飛んで行く、という展開もあるかもしれませんね。いや、むしろそうなってほしいと願おう。

 さて、来週の章題はいよいよ「十兵衛見参」ですかね、先生?

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徒然なるままに

 ここ数日の間に観た映画とか、読んだ漫画など。

・「嘘喰い」

 近所の書店で1巻を試し読みできたので、なんの気なしに手に取ったところ、続きが気になって仕方がなくなり、ついに2~5巻まで購入してしまいました。もはやギャンブル漫画と呼べる代物ではないと思いますが、面白いです。特定の個人に惹かれるってわけではないけど、キャラクターの一人一人が個性的過ぎで素敵です。YJは他に読みたいものがないので、今後もコミックで追いかける予定。

・「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

 観たいと思った時は、いつもレンタル中の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」。やっと借りる事ができました。デビッド・クローネンバーグ監督独特の薄気味悪さは、冒頭の強盗二人組の描写から発揮されていましたが、中盤から思いも寄らぬ展開に~。もっとこう、エド・ハリス演じるマフィアが、最後の最後までねちねちと主人公に付きまとう展開を想像していたのですが・・・。よく分からないまま終わってしまった部分もあり、1時間36分という尺では短すぎたような気がします。でもラストシーンの収まりの悪さは、これこそクローネンバーグといった感じで、私は好きです。

・「ボーン・アイデンティティー」

 もうすぐ新作「ボーン・アルティメイタム」が公開される、ジェイソン・ボーンシリーズの第一作目を初めて観ました。公開当初から定評のあったアクション映画ですが、あんまり観る気もなく今までスルーしてたんですよね~。派手さはあまりないけど、密度の濃い内容で、結構満足しました。一緒にシリーズ2作目の「ボーン・スプレマシー」も借りてきたので、これも面白かったら、新作を観に劇場に足を運ぼうかな。

・「無限の住人」第百六十一幕

 尸良(しら)出たアアアア! 公儀の皆さん、逃げてエエエエ!! ・・・とか思ってるうちに、もう。orz

 それにしても尸良って、近年稀に見る悪役だなあ・・・。吐(はばき)あたりにはあっさり斬られそうなんだけど、因縁の深い卍(まんじ)や凶(まがつ)は、尸良を倒すのに大分苦労しそうです。

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その時はきた

 「Y十M」第78話。ついにこの時がきましたよ、みなさん!

 忍法帖数あれど、私は迷うことなく、このシーンを忍法帖第一の名シーンに選びます。いや、山田風太郎作品群の中でも、間違いなく一番好きなシーンだと言い切ることができます。柳生十兵衛への、おゆらのスイッチが入ったのもこの瞬間ですが、思い起こせば、私自身の山田風太郎へのスイッチが入ったのも、まさにこの瞬間だったかもしれません。柳生十兵衛が柳生十兵衛たる所以、この後何作か柳生十兵衛が出てくる他の作家の時代小説を読んだりもしましたが、ついに山田風太郎の描く柳生十兵衛を凌駕する作品に、今の今まで出会うことがなかったのも、このシーンがあったればこそでしょう。

 とはいえ、今回は、一話まるまるかけてやってもらいたかった、という願いもあったわけで。十兵衛が発する一語ごとに、明成やら銅伯やら、七本槍やら芦名衆やらが、いちいち赤くなったり蒼くなったりする様もたっぷりと見せてもらいたかったところです。ていうか、やっぱ芦名衆少なくね?

 まあ多少の不満が出てしまうのは致し方のないところですが、それにしても、面白いなと思ったのは、原作の十兵衛が、笑いさえも交えながら冷然と言い放ったのに対して、せがわ版の十兵衛は、珍しく感情を表に出して言い切ったという違いです。

 「あの女たちを見殺しにして・・・なんの士道? なんの仏法?」

 というセリフ、原作では「?」が付いていないんですよね~。この微妙なセリフの改変で、原作とはちょっと雰囲気が違うなと匂わせておいて、2ページ先の見開きで、

 「徳川家も滅んで結構!!」

 と十兵衛やや怒り気味の顔でやられた日には、原作ファンとしてもたまらんですよ。この辺は、もっと落ち着いた感じで表現されるかと思っていたので、「バジリスク」の弦之介の瞳術発動シーンと同じくらいの衝撃を受けました。この場面だけで、せがわ先生が「柳生忍法帖」を描きたいと言っていた想いがバシバシ伝わって来たな~。銅伯の悔しそうな表情も、ざまあみろって感じで爽快でした。もうこの場を借りて言わせてください、

 

 「せがわ先生、ありがとう!」

 

 

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星を継ぐもの

 いま、アニマックスで放送している「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」を見ているのですが・・・はあ、なんで全編新作カットでつくらなかったんだろ。この後に続く新訳Zの2作品はまだ見ていないので、なんともいえないのですが、新作カットとTV放映時の流用カットのギャップが、やっぱり激しすぎて、非常に残念な感じになっています。全編新作カットだったなら、多少ストーリーを端折っていても、購入したDVDをみすみす手放したりはしなかったのに。画面に統一感がないと、自分としては気持ちが悪いし、ラストをTV版と変えたっていうのなら、なおさらのことです(TV版のラストが好きだ、というわけではありません)。

 世代的に「Zガンダム」が直撃だった私ですが、つい先日、初めて「機動戦士ガンダムSEED」を鑑賞しました。しかもいきなりラスト5話目からです。噂は聞いていたので、最初のうちは本を読みながら適当に流し見していたのですが、そのうち、やばい、ちょっと面白いかもと思ってしまい・・・。勢い余って、PS2の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合 VS Z.A.F.T.ⅡPLUS」を買ってしまいました。「ガンダム」に思い入れがないっていうのは、逆に恐いね。

 「Zガンダム」ではフォウ・ムラサメのファンだった自分は、「SEED」ではカガリ・ユラ・アスハが一番のお気に入りです。え、わかりやすいって?

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「孤剣般若侠」

 ・・・柳生十兵衛は、ただ一人、敵の心臓部に足を踏み入れる。

 「Y十M」第77話、「孤剣般若侠」の回です。原作では、天寧寺に逃がした城からの使者に、十兵衛が詳しい話を聞きたいのに対し、堀女5人がどこまでも後を付いてくるため、結果天寧寺を素通りして行くはめに陥るという描写がありますが、せがわ先生はこのシーンをばっさり切り捨てました。いらないといえばいらない場面ですが、せっかくの城からの生き証人の存在を忘れるとは、ちょっと十兵衛がうっかり者に映りはしないでしょうか? でも、原作でもお気に入りの、深編笠に鶯のギミックシーンのアレンジ、

  

 鶯:ホ~~~

 十兵衛:「では」                                                       

 十兵衛:「(鶯:ホケキョ)じゃ」

 

 には和みました(笑)。で、意外とあっさりと鶴ヶ城へ乗り込むシーンが描かれたりして、もっと十兵衛の心情を表現するような「溜め」があってもいいのにな~と思ったのですが、テンポを重視されたようです。それにしてはずいぶん中途半端なところを次回への引きにしていますけど。鉄門の前の十兵衛が、門内の芦名衆の喧騒に動ずることなく、うっそりと佇んでいる場面で終わってくれてもよかったかなー。原作では地の文章で、

 

 『・・・・・・不敵といおうか、無謀といおうか。いや、ムチャクチャというべきだろう。いかに天稟壮絶の剣技に自負を抱いていようと、孤剣、四十万石の城に入って、柳生十兵衛、果たして何をしようとするのか。・・・・・・道場破りではあるまいし。』

 

 というような描写があるのですが、これをそのまま持ち込むわけにはいかないでしょうから、いわゆるコミックの「間」でこういったものが見たかった、というのが正直なところです。あと、城内の芦名衆が・・・想像していたよりも少ない? 「魔神の祭壇」は正面から見たかったとか(この辺は次回に期待か)、すいません、好きな場面が続くだけにやたら注文が多いです。とはいえ、いよいよ次回から十兵衛と沢庵の問答が始まるわけで。「柳生忍法帖」の最大の見せ場、水戸黄門でいうところの印籠お披露目シーンですよ~。過剰な期待を寄せてしまっていますが、よろしいでしょうか?

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黄泉返る忍法帖

 Amazonから、予約していた「バジリスク」のDVD-BOXが届きました。今さらながら、3万円近くの出費はでけー。バラで購入することを思えば、BOXはだいぶ安上がりなのでしょうが、それでもDVDの一回分の買い物に、これだけの金額をかつてかけたことがないので、ちょっとドキドキしてしまいます。本当にいいの? ちゃんと全話観れるの? スカパーで放送していたのを全部録画してあるにも関わらず、BOXを買ってしまったというのは、なんだかんだで結構気に入っていた証拠だと思いますが、完全限定予約生産という文句にも、多少惹かれたかもしれない(限定という言葉に弱い自分です)。なに、買わないで後悔するより買って後悔しろですよ、とか言っているうちに、「アイドルマスター」の菊地真バースデイグッズの予約をし損ねたわけですが・・・別にどうしても欲しいものでもなかったし・・・ま、いいか!

 とりあえず、今日は他に「300」のDVDを買ってきたので、そちらを見ることにして、「バジリスク」は箱を眺めるだけにしておく予定です。・・・それにしても、このBOXの上部に描かれている天海僧正は悪い顔してるよな(笑)。「Y十M」の天海と同じ顔をしているだけに、この「バジリスク」のスタッフによる、「Y十M」アニメ化を夢想してしまうのは致し方のないところです。「バジリスク」と比べて、(いろいろな面で)よりアニメ向きではない「Y十M」ですが、もう誰でもいいから、いつか動いている柳生十兵衛三厳を見せてくれえ、という気持ちが鎮まりません(病気か)。

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女王は制服を脱いだ!

 昨日の話ですが、「Y十M」第八巻と「佐野俊英イラストレーションズ」を購入しました。「Y十M」は鷲ノ巣廉助戦に引き続いて、沢庵門下の雲水が大活躍の巻です。目的のために淡々と死んでいく雲水たちは、他の忍法帖の忍者たちの姿ともかぶり、「柳生忍法帖」でのいわゆる忍法とは、この雲水たちの兵法を表しているものではなかったかと考えます。沢庵のひとをくった手鞠唄もあり、主人公であるはずの十兵衛や堀の女たちの影がやや薄い巻でもありましたが、読み応えがありました。私は本誌連載のほうもチェックしているわけですが、こうして単行本でまとめて読むと、やっぱりいいものですね。

 「佐野俊英イラストレーションズ」は、PCゲーム(18禁)の原画を担当されているイラストレーターさんの画集です。以前に絵柄で選んでソフトを一本購入したこともあり、値段が張りましたが、思わず買ってしまいました(笑)。

 話は変わって、ホームセンターに行くと、ペットコーナーを見て回ったりすることが多いのですが、昨日もハムスターを見ていたら、一匹怪我をして隔離されているパールホワイトがいました。どこを怪我しているのかな、とケージを持ち上げて見てみたら、左目が糸のように閉じられています。多分、他のハムスターと喧嘩でもして傷を負ったのでしょう。こういう風に怪我をしたり、大きくなりすぎた仔たちは、ちゃんと飼い主さんが見つかるのだろうか、といつも心配になったりします。私もハムスターを飼っていたことがありまして、もしこの片目が潰れたハムスターを引きとるなら、十兵衛という名前をつけてしまうことでしょう。「Y十M」第八巻を読んで、七郎でもいいなとも思いましたが。・・・少し不謹慎なようですので、この話題はここまで。

 あと「となりの801ちゃん」の実写DVDをレンタルして観ましたが、この作品についてのコメントは差し控えさせていただきます。

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十兵衛見参

 「Y十M~柳生忍法帖」で、せがわ先生は実に丁寧に原作を描いてくださっていると思います。月並みな意見となりますが、柳生十兵衛は格好良いし、堀の娘たちは原作よりも個性的に描写されているし、おゆらのデザインもこちらの想像をいい意味で裏切ってくれました。天海僧正が「バジリスク」と同じ容姿なのも、風太郎忍法帖が同じ世界の出来事であると想像させてくれて楽しいです。

 それでもどこか物足りなさを感じてしまうのは、悪役たる加藤明成・会津七本槍の、悪役としての影の薄さのせいでしょうか。「甲賀忍法帖」と違い、原作はわかりやすいほどの勧善懲悪ストーリーですが、それだけに悪役の存在感を徹底的に印象付けなければ、物語としてのカタルシスが低下してしまうのではないかと思います(物語冒頭の尼寺での虐殺シーンを控えめにしたのは、週間誌での連載上仕方のないことだったかもしれませんが)。加えて、会津七本槍がどこか憎めないというか、愛嬌があるというか・・・。個人的見解ですが、七本槍に読者ファンがつくというのは、「柳生忍法帖」として大失敗だと考えざるをえません。

 その「Y十M」も、いよいよ佳境にせまってまいりました。まもなく、「あのシーン」を紙面で見ることができるわけです。Vシネ「柳生忍法帖」では、「あのシーン」が実写化されましたが、どうにもチープでいけませんでした。どっかの公園で撮っているみたいな、非常にスケールの小さなシーンにされてしまって、とてもがっかりしたのを憶えています。「Y十M」ではどんな演出で見せてくれるのか、連載当初から楽しみにしていた場面なだけに、期待は膨らむばかりです。願わくば、「バジリスク」での弦之介瞳術発動シーン以上の衝撃があらんことを。

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アイドルの条件

 スカパー! でチャンネルをぐりぐり回していたら、「アイドルマスター XENOGLOSSIA」を放映していたので、思わず視聴してしまいました。いきなり16話。春香がアイドルにスカウトされたっぽいような話。設定もなにも知らないので、キャラクターについて思ったことをそのまま書く。

・春香   なんとか主役らしい扱いをされているようで。よかったね。

・律子   メカニック役? 原作の設定が活かされている感じ。

・雪歩   物静かな印象。原作の性格を引き継いでいる様子。

・伊織   髪の色に違和感があるが、性格はそのまま。

・亜美   出番は少なかったが、原作より落ち着いているようだ。

・真美   いないのか?

・あずさ  原作と性格が真逆。鋭い眼のあずささんはなんか怖い。

・やよい  ていうか、お前誰だっていうくらい違う。

・千早   出演シーンなし。

・真    こちらも出番なし。

 

 ・・・中途半端に原作の設定を引き継ぐよりは、これくらいの変更があったほうがいいのかもしれない。ところでせっかくのロボアニメなのに、ロボットの活躍シーンがまったくなかった。いつもこんなんなの?

 「SHINOBI」が許せる(というかもはや興味がない)自分は、こんな「アイドルマスター」でも全然平気です。改めて1話から通して見たいとは思いませんが。

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完全なる忍法帖

 とある事情から、スカパー!の主要チャンネルが2週間ほど無料で見れるようになりました。別に裏技でもなんでもなくて、ICカードの不具合対策におけるお詫びみたいなもの、なのかな? いま、「地球へ・・・」目当てで契約したアニマックスと、アニマルプラネットの2番組しか契約していないので、急に見れるチャンネルが増えて、逆に戸惑っています。ガイド誌も買ってないから、どこで何が放送されるのかさっぱりだし。そもそも「PRIDE」を生中継で見たくて導入したスカパーなので、その「PRIDE」があーなってしまった以上、特にどうしても見たいチャンネルがあるわけでもなく・・・・・・で、リモコンの番組表をいじっていたら、WOWOWで「シグルイ」が放送中だということに気がつきまして、とりあえずあの原作がどんな風にアニメ化されたのか、とても興味があるものですから、ちょうど今日放送されるので見てみたいと思います。

 「シグルイ」のアニメを制作しているマッドハウスは、過去に「獣兵衛忍風帖」という作品を作っているのですが、タイトルを見ても判るとおり、これは風太郎忍法帖へのオマージュとなっているようです。監督の川尻善昭氏も風太郎ファンであることを表明していましたし。川尻氏は他に菊地秀行先生原作の「妖獣都市」や「吸血鬼ハンターD」等の監督をされていますが、実は忍法帖の映像化作品として一番完成度が高いのが、前述の「獣兵衛忍風帖」ではないか、と私は考えています。無論、原作は忍法帖のどれでもないし、ストーリーはやや淡白な感じがするのですが・・・。

 GONZO制作の「バジリスク」も、原作を見事に映像化していますが、こちらは山田風太郎の「甲賀忍法帖」ではなく、やっぱり、せがわまさき作品「バジリスク」の完全映像化だということでしょう。同じではないかと言われれば、それはそうなのですが、天ちゃんとか蓑さんとかドシャとか、そういう愛称で親しまれているキャラクター達は、せがわ先生のデザインがあればこそなのですから。

 いつの日か、川尻監督の完全に映像化された忍法帖作品を見てみたいですね。

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【DVD-BOXは】バジリスク~甲賀忍法帖【予約済】

 せがわまさき先生の「バジリスク~甲賀忍法帖」が、数ある山田風太郎原作ものの中でも、稀有なる成功例であることは、誰の目から見ても明らかなことではありますが、さてこの世の中に、原作に匹敵・あるいは凌駕することができた作品が果たしてどれほどあるものか・・・というような前置きはさておき。

 「バジリスク」は、私も好きな作品となりました。当然のことながら、原作の「甲賀忍法帖」はとうの昔に読み終えていて、物語の面白さは保証付き、あとは原作ファンをどこまで満足させてくれるかにかかっていたわけですけど、せがわ先生は見事に「甲賀忍法帖」を描きあげてくれました。もともと私の地元を舞台ともしているこの忍法帖第一作は、それだけでも高揚感を掻き立てる作品だったのですけど、「バジリスク」は「甲賀忍法帖」の新しい側面もみせてくれたように思います。

 それは、忍者に感情を与えられたという事です。原作初読時の私は、時代物とは思えない疾走感のあるストーリーにただ圧倒されるばかりで、甲賀と伊賀の最後の