グルメ・クッキング

奈良を喰らう②

 前回に続き、奈良へ旅行したときに食べたもの、いろいろ。

Photo  大神神社の末社のひとつ、久延彦神社の近くにある食事処で食べたのは三輪そうめん。昨年に参拝してからずっと気になっていたものです。麺は通常知っているものよりも細く、コシがありました。午前に“川端風太朗”でケーキを食べて以来のランチで(時刻は3時近くになっていたと思います)、結構歩き回って疲れていたせいもあり、空腹に染み入る旨さでした。

Photo_2 嫁さんはとろろのかかったものを注文。そうめんにとろろをかけるという発想がまったくない静岡県民にとっては(多分)、驚愕の美味さ。この日に宿をとった橿原神宮駅前のホテルの朝食バイキングでも、とろろとそうめんという組み合わせがあり、地元では定番の食事なのですね。ホテルのとろろは単品でもとても美味しく、朝食を終えて部屋に帰る直前に、「ごはんにかけて食べとけばよかった!」と嫁ともども後悔しました。

Photo_3  こちらは奈良ならではの食べ物ではありませんが・・・・・・一言主神社へ向かう途中で、やたらでかい看板が目に付いたので寄ってみた、“日本一たい焼”さんのタイヤキです。日曜日というせいもあってか、駐車場に他のお客さんの車が多く止まっていて、地元で美味しいタイヤキ屋さんを知っている我々にとってどれほどのものか、という興味も湧かせてくれました。

 あとで調べてわかったのですが、こちらは一度に焼ける量が少なく、また大量に買っていくお客が多かったので注文から購入まで30分近く待たされることになりました。その間、お店のテーマソングらしきものがエンドレスでかかっており、記憶に焼きつくくらいのインパクトがあったのですが、その待ち時間に見合うだけの価値はありました。

 もっと調べると、最近静岡にも出店していて、それならばと三嶋大社に参拝した帰りに寄ったくらいの間違いなさです。ただ、あれだけ奈良で延々聴かされたテーマソングがかかっておらず、嫁さんに聴かせかったのにちょっとがっかり(奈良では車で待機していたので、自分しか聴いていないのだ)。頻繁にいける距離ではありませんが、贔屓にしたいと思います。

Photo_4  最後に、家路につく途中で食べたのは、天理スタミナラーメン。これも奈良に行くたびに気になっていたものなので、今回念願の初体験となりました。シャキシャキした白菜と豚肉のトッピングがまず美味い。スープはピリ辛でニンニクが程よく効いて、割りとクセになりそうな味でした。

 クセになるといえば、

Photo_5  天下一品のスタミナラーメン。数ヶ月に一回は無性に食べたくなり、近所にないのでわざわざ浜松まで食べに行くことがあります。ネギを山盛りにして、特性のニンニクを溶かして食べると、このうえなく幸せな気持ちにw

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奈良を喰らう①

 先週末、奈良に旅行へ出かけた折、かねてから気にかかっていたお店に行ってきました。

 その名も「川端風太朗」。ちなみにケーキ屋さんです!

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 店名だけでもうお分かりかと思いますが、我らが山田風太郎先生の名前が由来となっているそうで、「川端風太朗」さんのHPを見ると、お店の紹介に下記のような記述があります。

 【ちなみに川端風太朗というのは屋号で、社長の名前ではありません。作家の山田風太郎さんの生き方に憧れてつけさせていただきました。山田風太郎さんの奥様や娘さんにご来店いただいたこともありまして店内にはその時いただいた山田風太郎さんの作品がありますのでどうぞご覧ください

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 店舗外観と、店舗入り口に掲げられた看板。

 山田風太郎の名前を冠したお店がある、という話は実は数年前からキャッチしていて、いつか行こうと思っていたのですが、どこからの情報だったかよく覚えておらず、しかもそれがケーキ屋さんだった、というのはここ数ヶ月のうちに知った事実でした。でも甘いものは大好きなので、「それならばなおのこと」と更に行く気が漲ってきたという(笑)。

 車での移動なのでテイクアウトはせず、店内でいただいていくことにしました。

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 私の注文したのは、風をイメージしたという、その名も“風”(こちらはいくぶん名前で選んだところがあります)。

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 同行の嫁が選んだのは“フルーツショート”。

 お店のこだわりは季節の旬の果物を使うということだそうで、素材の美味さは当然のことながら、パイのサクサクした歯ごたえや、甘さ控えめのクリームとのコラボレーションは、まさに絶妙! の一言でした。

 ショーケースに並べられた他のケーキもとても旨そうでしたが、昼食前ということで後ろ髪を引かれる思いながらも追加オーダーをぐっと我慢し、次の機会にとっておくことにしました。ただ、せっかくなので保存のきく焼き菓子を、数点お土産に買って帰ることに。

 帰り際に、気になっていた【風太郎先生の奥様からいただいた作品】というのが何であったのかが判明しました。てっきり先生の描いた、書または絵の複製(もしくは原本)でも飾ってあるのかと考えていたのですが、待ち時間や喫茶コーナーで読めるようにと著作が数点置かれていて、その中には最新刊の「風さん、高木さんの痛快ヨーロッパ紀行」も含まれていたのでした。

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和歌山ラーメン

 昨年、和歌山に行った折、どうしても心残りだったことがあって、それがなにかというと、和歌山ラーメンを高速のサービスエリアで済ませた、ということでした。

 ガイドブックを開けば、必ずと言っていいほど触れられている和歌山ラーメンを、なぜ帰り際の高速で食べたのか、むしろ食べない方がよかったのではないか、と苦悶に打ち震えること10ヶ月、先日の南紀めぐりの最終目的地(結果として最後の訪問地になった)として選んだのは、傾いたラーメン屋として知られる、紀ノ川堤防沿いの【まる豊】です。

 8時過ぎに朝食を済ませ、11時半頃ホテルをチェックアウトをした私と嫁、そんなに空腹ではないけれど、昼食は【まる豊】で和歌山ラーメンを食べようと、所在地を転送した携帯を確認したところ、開店時間がPM5時からと知ってまず愕然としました。

 中途半端に腹を膨らませて、ラーメンを食べにいくのも、もったいない気がしたので、ひとまず、帰りに寄る予定だった開放倉庫に行くことにしました。街中から少し外れますが、自動車での道程は30分ほどで、距離的には大して離れているわけではありません。

 その後、さらに余った時間をJR和歌山駅前での散策に費やすことに。前日、飲み屋を探してしばし徘徊した和歌山駅前ですが、そのときに感じた、なんだか思っていたより寂しいところだなあ、という印象は日曜日の昼過ぎになっても変わることなく、なんだか和歌山城付近のほうが栄えているんじゃないか、と思ってしまいました(多分、この感覚は間違っていないはずです)。

 嫁との共通認識としては、(失礼な話ですが)和歌山(の駅前)と比べたら、静岡はまだ店があるね、ということ。道を歩いている人の少なさにも驚きましたが、これは、駅前の商店街のほとんどの店が休業だったため、ということにも関係があるでしょう。

 ・・・・・・時間が潰せなくなったので、まだ早いとは思いつつ、【まる豊】の店舗に向かいました。駅からだと、10分もかからずに着いてしまいます。

Photo ←駐車場側からの店舗全景。奥のトイレにつっかえ棒がしてあるのが気になります。

 開店20分前に着くも、人がいる気配がなく、営業時間のことを考えると(PM5:00~AM3:00)、仕込がちゃんとできているかどうかが気がかりに――いや、そもそも、ちゃんとPM5時に開店されるのだろうか? 結局、朝食を摂ってから後、食事はしていないので、空腹も限界に来ています。

Photo_2 ←開店前の【まる豊】。嫁が暖簾が出てからの写真を撮り損ねたと、嘆く。

 写真を撮ったり、店の周囲を探ったりしているうちに時間は経ち、開店のPM5時まであと10分、というところで店の前に車が横付けにされました~。どうやら、時間通りにお店は開きそうです。

Photo_3 ←店舗に入ると、厨房に向かって左側に大きく傾斜しているのがわかります。カウンターに台がしつらえてあって、丼を置いた時に傾かないようになっているものの、座っていると、だんだんと変な感覚に陥っていくのでした。

Photo_4 ←嫁は中華そばを注文。

Photo_5 ←自分はスタミナそばを頼む。

 とんこつ醤油のスープって、もっとしょっぱいようなイメージがあったのですが、こちらのお店は味がマイルドで、飲みやすいスープでした(まあ、他と食べ比べたわけではありませんが)。・・・・・・麺が美味かったなあ。

 お店の主人はきさくな人柄で、ラーメンが出来上がるのを待つ間、いろいろと話をしてくれました。静岡から食べに来る人も多いようでしたが、嫁の地元の焼津から、”イカのくち”(だったか?)をわざわざ仕入れている、という話を聞いて、勝手に親近感を覚えました。

 嫁はスープを飲み干して、どうやらご満悦の様子です。最後に、ここでしか売っていないという、【まる豊】ラーメンのお土産を買って、帰途に着くことに。和歌山ICからもほど近く、計算ではあと2度ほど来ることがあるだろうと踏んだこの地で、またきっと立ち寄ってしまう店になったことは間違いありません。

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