映画・テレビ

「ヘルボーイ」

 ギレルモ・デル・トロ監督「ヘルボーイ」「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」連続鑑賞。

 アメコミのファンというわけでもないので、一作目はまったくのノーマークでしたが、「ゴールデン・アーミー」という副題の響きにどこかしら惹かれるものがあり、せっかくなので、続けて観ることにしました。

 ストーリー自体は原作に近いという、一作目のほうが好みです。育ての親の死が、ストーリー的にあまり重要な場面でないようにも感じられましたが、人間と怪物の絆が徐々に深まっていくというのは、設定として王道ではありますが、やっぱり観ていて気持ちが入ります(二作目で、相棒のマイヤーズが南極に左遷されていたのはショック)。

 二作目は「スターウォーズ」以来かとも思える、様々な怪物が行きかうトロール街の描写が楽しかったです。森の神の造形や、昔語りの「ゴールデン・アーミー」のアニメーションもよかったなあ・・・。欲をいえば、「ゴールデン・アーミー」が人間の社会に出現して、大いに暴れてくれることを期待していたのですが、それだと収拾つかなくなっちゃうか。

 そういえば、ギレルモ・デル・トロ監督って「パンズ・ラビリンス」も撮ってたんだっけ。買ってからまだ未見のDVDがあったので、今度観てみようかと思います。

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「パーフェクトワールド」

 「グラン・トリノ」の日本版ポスターのデザインが、「パーフェクトワールド」に似ているって言う意見をあちこちで見たけれど、そういえば、「パーフェクトワールド」ってどんな話だっけかなあ、と「グラン・トリノ」を観て以降やたら気になっていたので、中古のDVDを買ってきました。

 確か、一回だけ、今はなきLDで観た記憶があって、クリント・イーストウッド演じる警察署長が、ケビン・コスナー演じる極悪人を、地の果てまで追いかけるハリウッド的アクション映画かと思っていたものですが、実はそうではなくて、ラストシーンでケビン・コスナーが、

 「・・・・・・パーフェクトだ」

 とつぶやくシーンばかりが印象に残るだけの映画となりました。泣ける要素もなかったし、2大スターが顔を合わせるのが最後の最後になってからという構成にも憤慨したものです。

 ――たぶん、そのときは、「ダーティハリー」が観たかったのだと思います。

 で、改めて観なおして見て、およそ10年以上経ってからの再鑑賞で、かつ「グラン・トリノ」を観た後ということでもあり、色々思うところもあるのですが、一番気になったのが、

 「・・・・・・パーフェクトだ」

 ケビン・コスナーの、いまわの際のこのセリフが無い、ということに尽きるのです。私の記憶違いだったのでしょうか。 

 

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「グラン・トリノ」

 クリント・イーストウッド監督・主演「グラン・トリノ」、どうしても今日観たかったので、仕事を定時で切り上げて、観てきました。――公開初日に映画を観るなんて、平成版「魔界転生」以来だなあ。

 以下、多少ネタバレ含みますので、未見の方はご注意ください。

・タイトルのフォード”グラン・トリノ”の出番はやや控えめ、特に主人公にまつわる逸話もありませんでした。オリジナルのポスターだけ見ると、ライフルを携えたじいさんが、愛車グラン・トリノに乗って悪を裁きに行く、というようなお話を連想しますが、そうではありません。

・憤慨した時に発せられる、クリント扮するウォルトの唸り声が笑えます。教会でのウォルトの妻の葬儀のシーンでは、参列者の誰かがいびきをこいて寝ているのかと思ったら、本人の唸り声でした。

・確かにクリントも実際に孫がいる年齢だけれど、あれだけ大きな息子が出てくる作品も、彼の出演作の中では珍しいのではないでしょうか。病院の検査に行った結果が出た後の、長男との電話でのやり取りが切ないです。

・場内では笑いこそ起きなかったものの、個人的に、前半~中盤までは終始ニヤニヤさせられっぱなしでした。行きつけの床屋で、タオに大人の会話を勉強させに行くシーンは秀逸。

・神父さんが、誰かに似ている! と考えていたら、「ギャグマンガ日和」のキューピッドでした(笑)。ワッショイ!

・報復の結末は賛否両論あるところだと思いますが、オレは【否】かなあ・・・。それでも、よい映画であったことに変わりはないのですけれど(実際、予想はついていたし)。全体的な印象としては、「ミリオンダラー・ベイビー」のほうが、好きかもしれません。

・ラスト、”グラン・トリノ”を譲り受けた、タオの隣に乗っていたのが、ウォルトの愛犬のレトリバーであったことの嬉しさ!

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「山田風太郎が見た日本」

 祝! BS特集「山田風太郎が見た日本」再放送決定!!

 この番組、確か2回ほど放送されたと思うのですが、そのどちらの回も、裏番組で格闘技の放送をやっていて、まともに最後まで見れていなかったので(そのときの優先順位が、格闘技>風太郎だったのが、まことに魔が差したとしか思えません)、ずっと心残りだったのですが、今回無事に再放送が決定して、とーーーっても嬉しいです!!!

 再放送はもとより、並みいる番組を抑えてリクエスト番組の上位に食い込んだというのも、「風太郎の需要はまだまだ高いんだゾ」という再認識がされて、非常に喜ばしいことなのです。

 今回の放送は、最高画質で録画して、永久保存版にします。

 ちなみに放送日は、5月13日水曜日午後9:00~だそうです。

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最近観た映画の感想をまとめて・2009年3月度版

 レンタルで映画を3本観ました。

「容疑者Xの献身」

 TVでやってたドラマを観ていたくらいで、東野圭吾の原作シリーズは未読ですが、「ガリレオ」らしくない、「ガリレオ」という印象を受けました。

 メインのトリック部分では、TVシリーズのような、物理学的なアプローチから謎が究明されるのかと思いきや、あまりにも正攻法なトリックで、それが私の知る「ガリレオ」風味を薄れさせていた原因かとも思うのですが、さほど混乱や不満はなく、最後まで適度な緊張感をもって観ることができ、面白かったです。

 原作にわりと忠実な映像化だったようですが、雪山登山のシーンは原作にはなかったとか。

 観ながら自分も、湯川という人物は雪山に登るような性分ではないだろうと考えていたのですが、TVドラマではスポーツが得意な描写も多々あったから、別に不思議なことでもないようです(原作の湯川がそういった設定なのかどうかは判りませんけれど)。

 あと、品川庄司の品川のほうの出番が少なくて、ちょっと気になりました(笑)。役どころてきなものなのか、スケジュール的なものなのか、もしかして、もともと原作シリーズにはいないキャラですか?

「SAW V」

 よくまあ、5作まで話を繋げたもんだなあ、という感じです。

 続編の製作も決まっているみたいで、そのせいか、過去の作品にあったお約束的なラストのどんでん返しもなく、6作目までの繋ぎというか、悪く言えば総集編的な、これから「SAW」第二期シリーズが始まるよ、といったような、なんとも消化しきれない内容を呈したものとなりました。

 五人の男女に課せられたトラップと、ゲームの質だけは及第点をあげてもいいかもしれません。

 最初の部屋の、鍵を取りに行くゲームは、一人が外したら、他の人のも取って外してあげればいいのにとか、2番目の部屋では、どう見ても大人が二人以上は入れる穴を、一人しか入れないと言われて真に受けちゃうとか、生死の境では正常な判断も出来なくなるということもあるんでしょうけれど、結果として、ICレコーダーにちゃんと(しているかどうかは疑問)ヒントが吹き込まれていたように、そういった判断の正誤が後半のトラップへの布石となっているんですが、観ているこちらが客観的にとらえていた物事を、そのままの通りに還してきたことに関してだけは、「SAW」シリーズの伝統が生きていたものと考えられるのです。

 ・・・・・・でも、次はもうないかなあ(笑)。

「アイアンマン」

 アメコミのファンというわけでもないし、アイアンマンのデザインだって、むしろ私好みではないと言えるのですが、どうしたわけか気になっていて、↑の2作を観るついでに借りてみました。

 バカ映画というほどではありませんが、、「スパイダーマン」や「バットマン」と比べたら、主人公の懊悩成分が薄めなので、想像以上に気楽に観れた分、面白かったです。エンドロール後の、意味ありげな”シールド”の人物の来訪は、次回作への期待の高まりでもあるでしょうし、原作ファンにとってはニヤリとさせられるカットなのでしょうね。

 続編が公開されたら、観てみたいシリーズのひとつになりそうです。

 

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「ヤッターマン」

 自宅の近所にシネコンが出来たので、どんなものか確認するついでに、「ヤッターマン」を観てきました。

 「ヤッターマン」って、TVアニメがリメイクされたり、ゲームに登場したり(タツノコVSカプコン)、実写映画化されたりで、けっこう、人気あるのね。小~中学生あたりの頃には、”タイムボカンシリーズ”は確かによく見た記憶があるけれど、自分にとっての”タイムボカンシリーズ”は、やっぱり、第一作の「タイムボカン」に集約されていて、「ヤッターマン」はあくまで2番手以降でしかなかったような思いがあります。

 そもそもあまり期待していなかったし、劇場で観ることもないだろうと考えていたのですが、鑑賞後の感想としては、まあまあ面白かった、という感じです。ちょうど同じタイミングで、ハリウッド版「ドラゴンボール」が上映されていますが、あちらに比べれば原作の世界観を壊さずに映像化されているでしょうし、「SHINOBI」を見せられる羽目になった私たちからしてみれば、充分な愛情やリスペクトに溢れている作品になっていた、といえるでしょう。

 劇場用映画である以上、2時間弱という制限された時間の中での、物語の大枠というものはあるのですが、そんなところに過剰な神経をつかうというのも野暮な話で、合間に挟まれる、不条理ともいうべき小ネタのオンパレードにニヤニヤできるのが、この映画の所有する価値というべきものです。

 さて、シネコンの評価としては、箱が小さいのは仕方のないこととして、音響がいつも行っているところと比較すると、あまりよくないような印象を受けました。とはいえ、普段、車で1時間近くかけなければ行けない場所にある映画館に、10分足らずで行けるようになったことを考えると、比べるまでも無く便利ですし、一人で行けば、ほぼ毎回千円で鑑賞できるサービスがあるので、今後もちょくちょく利用していく事になるでしょう。

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「ブラッド・ワーク」

 レンタル落ちのDVDが安く売っていたので、まだ未見ということもあり、同じくレンタル落ちの「ミスティック・リバー」とともに購入。

 今まで観る機会がなかったのが不思議なくらい、ちゃんとした構成の映画でした。なぜか、心臓移植をした、クリント・イーストウッド扮する元FBIのプロファイラーが、心臓のドナーである女性の生前の記憶に悩まされる、サスペンスというより、一種のホラー作品と思い込んでいたのですが、全然そんなことはありませんでした。(´・ω・)

 ・・・・・いったい、どこからそんな間違った知識を仕入れていたのか。

 さて、内容については、クリント・イーストウッドが、あの年齢で、きちんとアクションしているのが小気味よく、なんの関連もないかのように見えたふたつの事件が、ある一点に向かい収束していく展開にドキドキしつつ、クリントの本質はやはり役者なのだということを再認識できた作品でした。

 あー、早く「グラン・トリノ」観てえ。

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「チェンジリング」

 クリント・イーストウッド監督「チェンジリング」を観てきました。

 まず、これが実話に基づくお話だということに驚かされるのですが、事件の発端から、権力の横暴、予期せぬ展開を、淡々と、しかし力のある映像で示していくイーストウッドの確かな演出は、これがただならぬ映画であることを観客に明らかにしていきます。

 公開前は、その内容から、同じ監督の「ミスティック・リバー」や「ミリオンダラー・ベイビー」のような、鬱的な終わり方を予期していたものですが、実際はどうであれ、ラストに「希望がみえた」というアンジェリーナ・ジョリー演じるクリスティン・コリンズのセリフが、私の心にも一点の光を灯してくれたのでした。

 個人的な観点からいえば、クリント・イーストウッドが監督のみに専念している作品より、彼が主演もこなしている作品のほうが好きで、正直なところ、この「チェンジリング」がイーストウッド監督作品でさえなければ、スルーしていた可能性も高いわけですが、4月に公開される「グラン・トリノ」以降も、監督として関わっていくであろう作品に、まだまだ注目をしていかなければならないでしょう(硫黄島の凄絶な戦闘の記録などは、イーストウッドの「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」の2部作で初めて知ったようなものです)。

 ・・・そういえば、アカデミー賞の発表って、そろそろでしたっけ。

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「ランボー 最後の戦場」

 シルヴェスター・スタローン監督・主演「ランボー 最後の戦場」を観ました。

 「ランボー」シリーズは、1作目と2作目のみ劇場まで観に行った記憶があります。3作目はTVで放送されたときでさえ観る気が起きなかったくらいですが、シリーズ化に呆れたというよりも、もともとランボー=スタローンの熱烈なファンではなかったということで、実際、彼の代表作である「ロッキー」などは、ほとんど目を通していません(「ロックアップ」「クリフハンガー」「デモリションマン」あたりは観ています)。

 さて、そんな、さほど親スタローン派ではないといえる私が、なぜ今回の「ランボー 最後の戦場」を観ようという気になったかといえば、ひとつにはアーケード版で「ランボー」をベースにしたガン・シューティング・ゲームが発売されたという事情も含め、”なぜ、いま「ランボー」の新作なのか?”という純粋な興味と、もうひとつは(大部分はこちらの要素が強いのですが)、キャッチコピーでもあり、劇中のセリフと思われる、「ムダに死ぬか、何かのために生きるか、お前が決めろ」という言葉に、なぜだか強烈に惹かれたためであったから、といえるでしょう。

 ――で、まあ、ようやく始まったレンタルで、本編を観て、ノー天気なランボーの超人アクション映画を、なかば想定していた自分などは、その残虐ともいえる戦場の描写に愕然としたわけです(´・ω・)。

 「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸作戦での、過激な映像にでさえ身が縮こまるような気がした私ですが、あちらは前半の十数分、こちらはほぼ全編通してですから・・・・・・前日に観たほぼスプラッター系の「フロンティア」でさえ、まだまともに思えたくらいです。

 基本的に、都合のよい作風であることに変わりはありませんが、ラストを含め、スタローン印のアクション映画で求められるような爽快感はほとんどなく、アリゾナ州の父親のもとへ帰るランボーの哀愁が印象に残る映画でした。

 あと気になったのは、エンドロールが非常に長かった、ということです。上映時間は91分となっていましたが、本編が80分くらいで、残りの10分がエンドクレジットのようでした。

 

 

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「隠し砦の三悪人」

 「隠し砦の三悪人」をレンタルしてきました。樋口真嗣監督バージョンのほうです。

 黒澤明監督のオリジナル版は未見ですが、「スターウォーズ」の元ネタになった、ということくらいは知識としてありました。

 リメイクといえど、設定にいくつか変更点があったようです。

 ビールを飲みながら観ていたので、最後の30分くらいで眠気が・・・エンドクレジットの時には完全に寝ていたので、結末がわからない(笑)。

 もう一回、最後のチャプターだけ見直しました。

 武蔵と雪姫が、一緒に荒野を馬で「ウフフ・・・アハハ・・・」しながら走り去っていく、「里見八犬伝」エンドを想定していたのですが、あっけなく裏切られる。まあ、主人公側の死人も出なかったし、あれはあれでありかなーと思いました。

 総括すると、「鬼武者 阿部寛バージョン」といったところでしょうか(どんな総括だ)。ゲーム感覚で観れば面白いでしょうし、実際にあんなシナリオの「鬼武者」新作が出たら、プレイしてみたいです。

 ――観終わったあと、なぜか、無性に、「風来忍法帖」が読みたくなりました。

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「夜が明けたら」

 小学生の時分、各班の生徒が持ち回りで小テストを作るような授業があって、私は漢字書き取りの担当を任されたと思うのですが、その中で、【きょうふげきじょうアンバランス】の下線部を漢字で書きなさい、という設問をしたのを今でも憶えています(笑)。

 当時、ちょうどテレビで放送していたから、思いついたんだよなあ・・・といっても、本放送時ではなくて(本放送は1973年)、再放送に間違いはないのですが、記憶を手繰ってみると、日曜日の夜8時からだったような気がするので、当時のテレビ放送の構成のおおらかさに驚かされます(間違ってたらスマン)。

 さて、その円谷プロ制作の、『恐怖劇場アンバランス』・第7話「夜が明けたら」の原作が、山田風太郎の「黒幕」であるのです・・・・・・・・・・・・ええと、「黒幕」って、なんだっけ? 

 調べてみたら、「夜よりほかに聴くものもなし」の1エピソードだそうで、実はこの辺、さぼってまだ未読だったりするので、視聴しても原作との比較はできません。『恐怖劇場アンバランス』のDVDは全6巻構成で発売中ですが、その第7話を観るためだけに、収録巻だけをわざわざ購入した自分は、ほんとーに山風好きだなーと思います。

 封入特典で、「夜が明けたら」の台本の複製が入っているのが嬉しく、また、本編と比べると、いろいろと違いがあるのも面白いです。撮影中に2転3転したのでしょう。原作と比較してみたいので、この機会に光文社の全集をネットで買い揃えようかと、懸案中でもあります。

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「イースタン・プロミス」

 デビッド・クローネンバーグ監督「イースタン・プロミス」鑑賞。

・前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に引き続き、ヴィゴ・モーテンセンが主演。この人が「ロード・オブ・ザ・リング」でアラゴルン役を演じていたことを、つい最近知り、ちょっとびっくりしました。アラゴルンって、あんな悪そうな顔してたかな・・・いや、失礼。「ロード・オブ・ザ・リング」は一作目しか観ていないので、あらためて確認してみたいと思います。

・クローネンバーグの暴力描写は、かなりイタイ。

・この登場人物は劇中で死ぬんだろーなーという予想が、まったく当てにならなかったり。

・サウナでの攻防に、いろんな意味でハラハラ~。ボカシが一切なかったので、あれはCGか作り物なんだ、と思うことにしました。

・初登場時のニコライが、お笑い芸人のあの人に見えて、相当困りました。「ヘイ、キャシー」とか言いそうで(笑)。

・タイトルの「イースタン・プロミス」の意味が、結局、最後まで判りませんでした。あれ、誰かと約束してたっけ、みたいな。それは、ニコライとアンナの約束なのかもしれないし、ニコライとキリルの約束なのかもしれません。それともアンナが、死んだ14歳の少女の日記を、こっそり持ち帰ったことに対しての責任だったのでしょうか。

・で、意味が気になって、公式サイトを覗いたら、「イースタン・プロミス」=人身売買(!)と書かれていました。DVDのパッケージに、”果たすべき約束がある たとえあなたが何者であっても――”という文句が書かれていたけれど、ストーリーの核心に触れたストレートなタイトルだったんだなあ・・・。

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「ハプニング」

 M・ナイト・シャマラン監督「ハプニング」を観ました。

 予告だけで見ると、同時期に上映された映画のなかで、もっとも興味を引かれた作品であることに間違いはないのですが、ネット評が割合と酷だったので、レンタル待ちということになったのです。

 見終えてみると、90分という尺がちょうどよく、案外面白かったな、というのが素直な感想です。ただ、「シックス・センス」の印象が強烈なシャマラン監督作品なだけに、最後にまだ何かあるのでは、という色眼鏡で観てしまうのは、やむを得ないことでしょう。

 この映画は、いうなればM・ナイト・シャマランの「宇宙戦争」です。未知の攻撃にさらされた人類がたどる運命を、私たちははひたすら呆然と観続けるしかないのです。本作では、民間人の夫婦を主役に据えて物語が進行しますが、それとは別の場所で、様々な立場の人間のドラマが存在していると想像すれば、なかなかに楽しいものです。

 最後に、主役の夫婦が酷い目に遭わなくて、本当によかったというか・・・あの夫婦が死んでいたら、今後一切、シャマラン監督作品を観ることをやめることになっていたかもしれません。

 

 

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C・イーストウッド祭り

 「チェンジリング」「グラン・トリノ」の公開が楽しみな、C・イーストウッドの監督・主演作を、2本立て続けに観ました。

「恐怖のメロディ」

・C・イーストウッドの記念すべき初監督作品。ストーカー役の女優がやたら怖いです(女優が怖いというか、ストーカーという役どころを、完璧に演じていたというべきでしょうが)。

・同じ年に「ダーティハリー」が公開されているようですが、とにかくイーストウッドが若い!

・物語のキーとなる「ミスティ」という曲も含めて、ジャズに造詣が深ければもっと楽しめたかも。意外と「ミスティ」が印象に残っていません(ジャンル的にジャズなのかどうかも、調べてないのでなんとも)。 

・ラスト、ストーカーの女が、イーストウッド演じるデイブのワンパンチで崖下に落ちていくというのは、ある意味衝撃でした。あれで、厄介なストーカーが永遠にいなくなった、と思ったところに電話がかかってきて、「ミスティ」をリクエストするという結末を予期していたのですが、あっけなく波間にストーカーの遺体が揺られている描写があって、ワロタ。

「荒野のストレンジャー」

・イーストウッド初の、西部劇監督作品。後の「ペイルライダー」や「許されざる者」に通じる部分がいくつか見受けられる作品でした。

・主役のガンマンの正体が、3人のならずものに嬲り殺しにされた保安官の幽霊かどうかは、おおいに疑問が残るところです。墓標に名前が刻まれない魂は、この世をさまよい続けるとか、最後に名前を聞かれて、「知っているはずだ」と答えるところなど、幽霊としての再登場をにおわせる部分もありますが・・・そーいえば宿屋で保安官が殺される場面の悪夢にうなされるシーンもあるし、通りすがりのガンマンに、保安官の霊がのりうつたっと考えるのが妥当か(妥当なのか?)。

・町にお礼参りに来たならずもの3人のうち、2人までも鞭で殺すのが、逆に新鮮でした。

・ある理由で殺された保安官は、町の住人に大きな恨みを抱いて死んだので、ガンマンが保安官の遺志をついで現れたものであるならば、ガンマンによる町の住人全滅(もしくは町を焼き払い)もあり得るかな、と思って観ていたのですが、とりあえずそんな鬱エンドにはならなくてよかったです。

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「ダークナイト」

 なにかと話題の「バットマン ビギンズ」続編、「ダークナイト」鑑賞。

 ロードショー当時、映画館まで観に行けなかったので、この映画に関する情報を遮断して(それほど入れ込んでいたわけでもありませんが・・・)、家で観れる日がくるのを待ちわびていたところ、昼食をとりに入った食堂のテレビで、たまたまかかっていたとある情報番組の「ダークナイト」紹介映像が、

 「え。そんなところまで見せちゃうの? それって、けっこうなネタバレじゃね? (心の叫びで)チャンネル変えてえええ!」

 という内容のもので、ひどく憤慨した覚えがあるのですが、結局レンタルする手間もおしくなり、ブルーレイ・ディスクで購入する事に(普段なら、DVDで充分なのですが、大いなる期待をこめて、再生環境はPS3・テレビはブラウン管という状況で、あえてブルーレイにしました)。

 観終えてみれば、テレビで紹介されていた部分は本編の中盤くらいまでで、そこからクライマックスまでが怒涛の展開となっていたわけですが、せっかくだからなんの事前情報もなく観たかったかな・・・。

 さて私自身、「バットマン」になんのこだわりも思いいれもないのですが、それらを差し引いても、今までに観た「バットマン」シリーズや別のアメコミ・ヒーロー映画とは一線を画す出来だったように思います(前作「バットマン ビギンズ」の内容をすらよく理解していない私が言うのもなんですが・・・)。

 それは多分に、ジョーカー役の故ヒース・レジャーの怪演によるものが大きいのでしょうが、他にも、ダイナミックなアクションの連続や、まさかのヒロイン死亡、トゥーフェイスの誕生、ジョーカーの破綻した性格をいかんなく発揮したシナリオなどに集約され、つまりは全ての要素がうまくマッチした結果だったのだと考えるのです。

 日本では、アメリカよりもヒットしなかったのは当然とは思うのですが、あのラストはむしろ日本人の感性によく合うのではないでしょうか。

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「仮面ライダー THE NEXT」

 やっと見れました。全体的なイメージは、「仮面ライダー」×「リング」×「バイオハザード」という感じでしょうか。大人向けの「仮面ライダー」を創る、というような意気込みだけはバシバシ伝わってきます。以下、感想やら不明な点やらを箇条書きで。

・「V3」の”V”が、”VERSION”の頭文字だったとは。昔の設定もそうでしたっけ?

・前作に続き、怪人のデザインは秀逸。日本人には日本人好みのデザインがあるんだなーと思います。

・チェーンソーリザードのチェーンソーの腹の部分に”ショッカー”と英字で入っているのがお茶目。

・怪人化した風見の妹の行動原理だけが不明。恨みを晴らすのなら、階段から突き落とした二人と、プロダクションの人間だけのほうが判りやすかったかも。

・その階段から落ちるシーンが豪快でワロタ。

・嶋田久作がショッカーの一員でないことの方が驚き。

・一文字の登場がとてつもなく突飛すぎる。

・ショッカー諦めるの早すぎ(バイクのタイヤでの摩擦煙にびびって見送るって、首領的にどうなの?)

・ショッカーライダー6人の始末のつけ方が適当すぎる(あんだけ手こずったのに、時間の都合でこうなりました、みたいな)。最後の決戦に至るまでに、一人一人数を減らしておけばよかったのに。

・ダブルキックとダブルアッパーは格好よかったです。

・ヒロイン(?)の女子が男喋りじゃないほうが良かったなあ・・・。

・「おまえ、おれしか友達いないだろ」「おまえもな」――― 何を狙っているのですか?

・エンドクレジット後のパチンコのシーンはどう考えても蛇足です。あれは結局都市伝説的な呪いだけが残った、ということなのかなあ。

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「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」

 新作を待ち焦がれていたほどのコアなファンではないけれど、スピルバーグ監督で「インディ・ジョーンズ」の新作が製作されたのは素直に喜ばしいことで、映画館に観にいけなかった不満もあり、直前までDVDを購入すべきかどうか迷っていたのですが、気がかりな点がひとつだけあったので、まずはレンタルしてみることにしました(そのうち4部作のBOXも発売されるでしょうし、どうせ揃えるならそっちの方がお得ですしね)。

 ・・・・・・購入を思いとどめてよかったです。むしろ映画館に行かなかったことも。

 テーマが宇宙人(異次元人?)というのも、なんとなく「インディ・ジョーンズ」にそぐわないような気がしますが、終始演出がムチャぶりで(脚本がムチャなのか)、長いコントを観ているような錯覚に陥ります。主演がハリソン・フォードでなければ、充分「ハムナプトラ」の新作として通用したでしょうに。「インディ・ジョーンズ」でなくてもいいじゃん、というどこかで味わったような感覚は、「ダイ・ハード4.0」を観たあとに感じたものとほぼ同じようで・・・。

 それでも過去三作品を観た人には、思わずにやりとする場面もあり、マリオンの息子が実はインディとの間に出来た子供だった、というちょっとしたサプライズもあるので、そういう意味では紛れもなく「インディ・ジョーンズ」なのですけれど。

 ―――インディのトレードマークの帽子を、息子が最後にかぶるというような下手な演出がなかったのは、新しい「インディ・ジョーンズ」の物語はないという暗示だったのでしょうか。

 それにしても、インディの息子がジャングルの中をターザンよろしく蔦を伝って進んでいくのだけは、どうしても合点がいかないのです。

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「チーム・バチスタの栄光」

 ドラマの第一話を観て、続きが気になったので、映画版のDVDをレンタルしてきました。

 ・・・・・・とはいうものの、2ちゃんの糞スレのせいで犯人が誰だか判ってしまっていたので、殺害方法と動機を確認するための鑑賞となったのが残念です。

 えー、いきなり田口の性別がTV版と違います(原作では男のようです)。知らなけりゃ別にどうということはありませんが、これはどうしても必要な改変だったのでしょうか? 恋愛要素はありませんので、性別変更の理由がさらに不可解に。

 ―――阿部寛がまた変な人の役を(笑)。

 終盤で、真犯人とは別に、ひっかかっていた描写の説明がなされて、そこは素直に感心しました。わずかにミステリーっぽい箇所が残ってて良かったです。

 殺害のトリックに関しては、専門家が観たらなるほどと思うのかな? 知識の無い人にはさっぱりな方法でしょうね。

 動機については愕然を通り過ぎて、あきれ返るくらいの身勝手さですが、そこが逆に怖かったです。

 TV版は原作とは違うラストだという話なので、まだ興味を残すものとなっていますが、犯人を変更したら、成り立たなくなるんじゃ・・・原作読んでみようかなあ。

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「柳生一族の陰謀」2008年版

 そもそもこれっていつの設定なんだろうかと疑問に思い、徳川秀忠の没年を調べてみたら、1632年とありました。これだと十兵衛の年齢が25くらいなので、渋みが出てくるのはもう少し後のことですかねえ。そういう意味では上川隆也の起用は良かったとも言えるでしょう(驚いたことに当の上川氏は40代のようですが)。

 まあ娯楽性重視の深作欣二監督「柳生一族の陰謀」のリメイク版ですから、歴史年表と照らし合わせるというのも野暮な話です。いきなりクナイを投げつける根来衆頭領の出迎えが笑えますが、こういう2時間枠くらいのSP時代劇って、半年に一回くらいはテレビで観たいものです。

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「プレステージ」

 会社の人に「面白いよ」と薦められたので観てみました。

 この作品も、最後に大仕掛けがあるよ的な宣伝文句をつけられていましたが、荒木飛呂彦先生原作の漫画で、初めてその名を知ったニコラ・テスラの登場と、その奇異な実験と装置の存在にまさかと思いながら、さらにもう一枚上の結末を期待したものの、それはあっさりと裏切られる結果に。

 とはいえ、つまらなかったわけではなく、マジックのためにお互いそこまでするか、という主役2人の行動過程がとても興味深かったのです。エジソンなんか名前しか出てきませんでしたが、実在の人物を絡めてのプロット(結末の意外性も含めて)は山田風太郎の明治物のようだなあ、とも感じたり。

 こういう浪漫あふれる良作を観ると、どこかの映画会社で山田風太郎の明治物を映画化してくれないかなあ・・・としみじみ思ったりするわけです。

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「ミスト」

 原作スティーブン・キング×監督フランク・ダラボンの長編映画3作目「ミスト」鑑賞。

 ”映画史上かつてない震撼のラスト15分”というコピーはいかにも大仰で、せめて、”スティーブン・キングの原作『The Mist』を完全映画化”とでもしてくれたほうが良かったかな、と思いました。

 個人的には、ほのかなB級テイストの作風に好感が持てましたし、ラストもある程度予見できたとはいえ、充分衝撃的ではありましたが、この宣伝文句って、日本国内だけのものなのでしょうかねえ。

 予習をしないで観たので、霧繋がりで「ザ・フォッグ」のようなホラー風味の作品かと思っていたら、それよりもっとファンタジーで、”異次元”という単語が出てきたことに最初は驚きましたが、キング原作ならそれも納得できようものです。映画の序盤から”霧”の浸食が始まり、少しチープなデザインのクリーチャーに拍子抜けしながらも、最後までだらけることなく鑑賞することができました。

 私はキングの愛読者ではありませんが、原作にはない結末をつけたこの映画のラストには賛否両論あるようで、確かにもやもやした部分もあるのですが、曖昧なままで終わるよりは良かったような気がします。ただ、やっぱり、あれだと諦めるのが早すぎるような感じなので、ガス欠後に多少なりとも時間経過のシーンがあれば、納得もいくのになあ、とも思いましたが。

 大型モンスターのデザインは、「クローバーフィールド」よりも、こっちのほうが好みです。モンスターというより、”崇高な神”というイメージを受けました(「ベルセルク」の巨大ガニシュカみたいな)。

 ―――てか、歩き方がなんかに似てるなーと考えていたら、「モンハン」のシェンガオレンが頭をよぎりました(笑)。

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「クローバーフィールド HAKAISHA」

 劇場公開時に観に行けなかった「クローバーフィールド HAKAISHA」を鑑賞。

 日本の怪獣映画に望んで観ることが叶わなかった映像を、この映画でたらふく観ることができた、という一点だけでも評価したい作品です。結局、謎だらけのままで終わってしまうというところが、この映画の作風を表しているのでしょうし、続編ができて、今度こそモンスターVS米軍の戦闘を主眼に置いたSF映画になったとしても、それはそれでアリだと思うのです。

 意外だったのは、HAKAISHA=モンスターの出てくるカットが、想像していた以上に多かったということで、てっきりラストまでモンスターの全容がわからずに物語が進むと考えていたので、この正体の知れないHAKAISHAが頻繁に画面に登場することにより、かえって緊張感が薄れたかな、という思いがあります(クライマックスの大写しは、むしろ無くても良かったような気が・・・)。

 それにしても、副題の”HAKAISHA”というのがいかにもB級っぽくて、なんで付ける必要があったのか理解に苦しんでいたのですが、ウィキを見ると、製作のJ・J・エイブラムスの指示によるものであったようです。この映画をつくるきっかけになった「ゴジラ」へのリスペクトが感じられますが、日本人ももっと「ゴジラ」を評価する必要があるのかもしれません。

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「アメリカンギャングスター」

 リドリー・スコット作品が好きなので、「アメリカンギャングスター」を観るのは当然の流れだと思うのですが、買うほどのことはなかったかな(しかも3枚組のバージョン・六千円)、というのが正直な感想。同じリドリー・スコット×ラッセル・クロウなら、「グラディエーター」のほうが数段よかったです。

 まず予告編で受けた印象と、本編の内容がまったくかみ合っていなかったのが、非常に悔やまれます。そもそも映画のコピーが、「その道を進むなら、このおれ(ラッセル・クロウ)を倒して行け」というものなのに、主演の二人が直に言葉を交わすのが、映画ももう終わろうかという時間だというのがいただけません。まー鵜呑みにするほうにも責任の一環がある、というのならもう何も言えませんが・・・。コピーと予告編を見た人が、ジョン・ローン×ミッキー・ロークの、「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のような映画を想像するのは、それほど飛躍ではないはずです。

 実話に基づく限り、あまり映画的な展開を期待してもいけないのでしょうが、それにしても予告がもう少し映画の内容を示してくれていたのなら、評価はもっと違うものになったと思います(映像と音楽はよかっただけに・・・)。劇場公開版より18分長いとかいう別バージョンを観れば、また感想も変わってくるのかなー。

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「ノーカントリー」

 映画「ノーカントリー」のDVDを、レンタルして観ました。原題は『No Country for Old Men』。日本語に訳すとなんていうんですかね。第80回アカデミー賞で8部門にノミネート、作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞の計4冠を受賞したそうです。

 パッケージのあらすじなんかを読むと、麻薬売買に関わる大金を手に入れた男と、それを追う殺し屋、事件を捜査する老保安官みたいな内容が書いてあって、さらに保安官役がトミー・リー・ジョーンズとくれば、「逃亡者」のような映画を想像してしまうのが普通だと思うのですが、いやもうまったく想定外の展開で呆気にとられました(誉めてます)。

 中でも殺し屋役の俳優さんの存在感は群を抜いていて、それだけでも観る価値があるくらいです。全編に漂う暴力と緊張感は、日本映画でいうと北野たけし作品みたいかな~。音楽がエンドクレジット以外には使われていないということにも驚きました。鑑賞中、まったく気にならなかったのは、それだけ画面に集中できていたという証拠かと思います。日本語吹き替えで観たんですけど、声優さんがぴったり嵌っていたのも評価が高いです。特に、殺し屋とGSの店主の会話はハラハラしたなあ。

 さて映画といえば、もうすぐリドリー・スコット監督の「アメリカン・ギャングスター」と、「クローバーフィールド」が発売・レンタルされるのが楽しみです。会社の人に、「ダークナイト」が面白かったと勧められたので、そちらも気になっていたり。

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最近観た映画の感想など・2008年8月度版

 先日の落雷が原因でPCの電源まわりがイカれたようで、メーカーに修理出しという憂き目にあっています。故障診断→修理まで1か月近くかかると言われたので、2年ほど前まで使っていた古いPCを引っ張り出してきました。OSがWindows98で、いろいろと不便ですが、PLAYSTATION3でネットを見る過酷さに比べたら、どうということはないです。充分快適。

・「ダーティーハリー」

 「ダーティハリー アルティメット・コレクターズ・エディション」発売後も、しばらくの間買おうか買うまいか迷っていたのですが、封入特典の山田康夫氏着ボイスプレゼントが決め手となって、購入に踏み切りました(輸入盤のBlu-ray Discバージョンの方が、金額的にはまだ安く、ハリーの警察手帳のレプリカも付いているようなのですが、そういった理由で国内盤のDVDバージョンを選択することに)。

 「ダーティハリー」の日本語吹き替え版なんて、ものすごく久し振りに見たような気がします。”ダーティ”を、”お不潔”と訳していた字幕版のセリフがどうも釈然としなく、長年頭に引っかかっていたのですが、それが払拭できただけでも、買った価値はありました。そういえば、劇中の犯人がバスの中で子供たちに歌わせる唄の詩を、間違って覚えていたことにも気付いたり(”こげこげこげよ~もっとこげよ~”だとばかり思っていたら、”こげこげこげよ~ボートこげよ~”でしたね)。

 何度観ても、ハリーが犯人を踏みつけにするスタジアムのシーンはいいなあ。

・「犯人に告ぐ」

 ”バッドマン”とうそぶく、連続児童殺害事件の犯人を検挙するために、捜査員が生放送のニュース番組に出演し、犯人に語りかける・・・という内容のお話でしたが、この劇場型犯罪ならぬ、劇場型捜査のプロットがあまり生かされていないなあ、と思いました。

 原作があるとしたら、それは主題ではないのかもしれないので、なんとも評しにくいところですが、TVによる中継が犯人を追い詰めていく様を想像しながら観ていたので、どうしてもそんな感想になってしまいます。

・「ストレンヂア」

 BONES原作の時代劇アニメーション(「鋼の錬金術師」を製作した会社だそうで)。

 無国籍かと思ったら、ちゃんと日本が舞台のようで、とにかく剣戟シーンが魅せてくれます。このスタッフで、忍法帖がアニメ化されたら、かなり幸せかも。個人的には「獣兵衛忍風帖」と双璧をなす時代劇アニメーションとなりました。公開前にやたらと声優を宣伝していたような覚えがありますが、方法としてそれは正しかったのかも。

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「クライマーズ・ハイ」

 映画「クライマーズ・ハイ」を観ました。以下ネタバレありなので、映画・原作ともに未見の方はご容赦を。

 映画を観た後、すぐに十数ページだけ読んでそのままにしてあった原作を読み始めたのですが、映画の中で、日航機の事故現場に足を踏み入れて、なかばおかしくなった神沢という記者が、ひき逃げされて死亡するというシーンがあり、どこかしら違和感をおぼえたもので、「あのくだりは、原作にはたぶんないのではないか」というようなことを、一緒に観に行った彼女に話したのですが、原作には本当にそんなシーンはありませんでした(神沢自体は存在し、同じような役割の人物は出てきます)。

 実は、この小説でとりあげられた日航123便には、私の小学生時代の同級生が搭乗しており、残念ながら亡くなった520人のうちの一人となってしまったのですが、マスコミで扱われる大きい命と小さい命の対比を描写するために、わざわざ原作では死なない人間を殺したことに、そこはかとない虚しさをおぼえました(そもそもひき逃げ死亡事故なんだから、日航機の事故の大きさ以前に、記事にするのが当たり前なのでは?)。

 もちろん、原作小説を2時間程度の映画に収めるための文法だということはよく判るのですが、「原作にはないな」と思いついた時点で、どこか映画の大筋から浮いているようなところがあったのでは・・・と考えてしまいます。

 批判っぽい感想になりましたが、相対的に見ると、いうほど不満はない映画です。出演者の熱演に押されて、2時間があっという間に過ぎましたし。実際の事故を題材にしているのに、事故そのものへの言及が少なかったのも、いま思えば救いでしょうか。

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ダーティハリー

 ―――PS3を持っているということは、ブルーレイディスクの視聴が出来るということなんだよなあ。

 というわけで、近々ワーナーから発売される予定の、「ダーティハリー アルティメット・コレクターズ・エディション (Blu-ray Disc)」が気になって仕方がないのです。

 今回のボックスには、故・山田康雄さんがクリント・イーストウッドの吹き替えをした日本語バージョンが収録されているそうで、言われてみればいままで収録されていなかったのが不思議ですよね。

 「ダーティハリー」といえば、一作目を初めて観たのが小学生の時分で、テレビでの鑑賞だったのですけれど、子供心に犯人役の男が、小学校のバスをジャックをした時の、

 「こげこげこげよ、もっとこげよ! らんらんらんらん河くだり~!」

 には絶大なインパクトを受けたものです―――もちろん、ハリー・キャラハンもかっこよかったのですがね(これ以降、イーストウッドにも興味が湧いて、「ダーティハリー」以外の彼の作品を観るようにもなりました)。

 一作目と二作目のDVDは持っているのですが、なんか物足りないと思っていたら、やっぱり山田康雄の吹き替えがなかったからかなあ・・・。

 せっかくの機会だし、買っちゃうか・・・なんて。

 

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「柳生一族の陰謀」

 先日、10年以上愛用していたビデオデッキがついに壊れたので、いい機会だと思い地デジ対応のビデオデッキに買い換えたところ、今まで見れていたテレビ東京が映らなくなったので、「おいおいそりゃないぜ・・・」とガッカリしたのですが、代わりにBS放送が何チャンネルか視聴可能になりました。

 で、そのうちのひとつのチャンネルで、「柳生一族の陰謀」のTVドラマを放送していまして、映画版のおぼろげな記憶しかない自分は、嬉々として第一回目から番組を録画し、先ほどその第一話を見終わったところなのですが。

 千葉真一演ずる柳生十兵衛の両目が健在であったり(そのうち誰かに斬られるんだなーとか思う)、「鬼武者」の柳生十兵衛茜の名前の元ネタと思われる登場人物がいたり(名前もそのまま柳生茜)、十兵衛・茜・宗矩・左門・又十郎の柳生さん一家の仲が良さげだったり(十兵衛と宗矩の仲のいいところはあまり見たことない)、伊賀忍者役の真田広之がたいした出番もなく爆死したり(別の役で再登場はあるか?)で、なかなかツボを突いてくる脚本ですね。公家にして妖剣の遣い手・鳥丸少将文麿役の成田三樹夫も素敵です。

 続きが楽しみになったのは言うまでもないことですが、ラストくらいしか憶えていない映画版もまた観てみたくなりました。ウィキで調べてみたら全39話だそうで、意外に長いのでちょっとびっくり(途中でだれなければいいけど)。

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『山田風太郎の”奇想”世界』

 6月に、時代劇専門チャンネルで『山田風太郎の奇想世界』と銘打った映像化作品特集をやるそうで、またぞろVシネの「くの一忍法帖」シリーズでも垂れ流すのかと思って公式サイトを覗いてみたら、微妙にナイスチョイスで良い方向に裏切られました(笑)。ちなみに今回放送される作品は以下の通り。

・「山田風太郎 からくり事件帖」

・「姫君捕物控」

・「美女奉行 おんな牢秘抄」

・「美女奉行 おんな牢秘抄Ⅱ」

・「魔界転生」

・「魔界転生 魔道変」

 風太郎原作の映像化作品といったらコレ!、の「魔界転生」は、渡辺裕之さんが柳生十兵衛役のVシネ版ですな。「姫君捕物控」は加賀まりこ主演の、「おんな牢秘抄」原作のTVシリーズっぽいですが、こんなのがあったなんて初めて知りました。「美女奉行 おんな牢秘抄Ⅱ」も観ていなかったタイトルなので、ちょうどいい感じだし(そもそも、原作を消化した前作から、どう続編を作ったのか気にはなっていたのです)。

 でも一番嬉しいのは、やっぱり「山田風太郎 からくり事件帖」の放送です! 本放送時も欠かさずに観てはいたのですが、一回目と最終回で録画を失敗して以来、ずっと悶々としていたんだよね。近藤正臣の川路利良は、自分のイメージではなかったけれど、NHKだけあって丁寧に作ってあったし、山田風太郎はイロモノばかりではないんだよ、ということを実証してくれて、なにかと次の回が楽しみなドラマでした。DVDの販売も期待できないし(買うのはちょっと・・・という面もある)、今回は録画失敗しなければいいな。

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クローズZERO

 原作のコミックは名前だけ知っているという程度だったんですが、映画館で観た予告が印象に残っていたのと、監督が三池崇史ということに興味があって観ることにしました。

 感想はというと、まあ面白かったです。自分の知ってる役者が岸谷五朗だけだったというのも、かえって良かったような気がします。アクションというか、ケンカのシーンは総じて迫力があり、うまく出来ていたと思いますが、某掲示板に書かれていたように、やくざと女と手術のくだりはなくてもいいような・・・いや、一番いらないのは人間ボウリング(笑)のシーンで、あれがシナリオにあのままの表現で書き込まれていたとするならば、脚本家の正気を疑いますが、それをそのまま映像にしちゃうのも三池崇史ならではですよねー。

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ROOKIES

 昨夜から「ROOKIES」のドラマがTBSで始まりましたね~。ヤフーのテレビ番組表をチェックしなかったら、危うく見落とすところでした。ジャンプで連載していた間はずっと読んでいたっけ。でも結局、「モンスターハンター P2G」をやりながら、チラ見する程度になってしまいましたが・・・。

 なのであまり大きなことは書けないのですが、それでも原作の雰囲気は壊さずにドラマ化できていたのではないでしょうか。最初、佐藤隆太さんが川藤役ということを知ったときは、イメージが合わないかなとも思ったのですが、意外に役にはまっていたので安心して見ることができました。2回目以降も続けて見る気がおきたのがなによりです。ただ、野球のシーンが多くなってきたらどうなるかなあ(こっちが主題なんですけどね)。同じ原作者の「ろくでなしBLUES」の方が好きだったもんで。何年か前、深夜に放送していた「ホーリーランド」のドラマみたいに、原作をうまく具現化したドラマになるといいな。

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最近観た映画の感想など・3月度版

 DVDや劇場で観た映画の感想です。

・「SAW4」

 このシリーズ、2作目まではそれでもサスペンス風味に作られていて、単純に面白いな、と思って観ていたのですが、3作目からやたらグロシーンが強調されるようになったようで、今作も、冒頭からかなり生きる力を殺がれる破目に。でも観ちゃうんだけど。

 後半に前作とクロスオーバーする場面がいくつかあって、一回観ただけでは時系列とか、仕掛けがよく判らないかも知れませんが、正直2回目を観る気はありません。「SAW」シリーズの伝統というか、決まりごとをすっかり忘れていたので、ラストはちょっとだけ騙された気になりました。回収し切れていない伏線や謎を置いておけば、けっこう丁寧に作られている思います。

・「魔法にかけられて」

 日本語吹き替え版で見てきました。ディズニーのアニメってあんまり好みではないのですが、これはアニメパートのプリンセスがとても可愛かったです。ストーリーは多少自虐的、といってもいいのかな? 情報と先入観なしで観たので、個人的には最後まで面白く観ることができました。

 この映画を観た後、なぜか、山田風太郎の「昔話はめでたしめでたしで終わらない」、という内容の短編を思い出しました。あの短編のタイトルはなんだったかな・・・。

・「ボーン・アルティメイタム」

 「アイデンティティー」「スプレマシー」に続くジェイソン・ボーンを主人公としたシリーズの最新作。ボーンが何者であるのかという、3作を通しての秘密に対する興味はさほどではなく、アクション映画として純粋に楽しむことができればそれでOK。

 「スプレマシー」のラストが、「アルティメイタム」の中盤以降のあるシーンにかかってきたのには、思わず「おお・・・」と歎声が漏れました。ボーンがただの身体的能力に長けた工作員ではなく、知略と機転で問題をクリアしていく様を描いているからには、これも当初のプランとして脚本に練りこまれていたものでしょう。新作の話もあるようなので、非常に楽しみなシリーズになってきました。エンドクレジットの演出と曲もかなり好きです(サントラ欲しい)。

 

 

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「SP 警視庁警備部警護課第四係」

 普段あまりTVドラマを観ない自分ですが、本広克行氏が総監督ということを知って興味を持った「SP 警視庁警備部警護課第四係」、昨日が最終回だと思い込んで観ていたら、最後の最後で”つづく”と出て(´・ω・)ショボーン(気持ち的にはポカーンでしたが・・・)。

 謎解き(?)や決着は、4月5日の「SP スペシャル」まで持ち越しとなりました。まあ、全話観ているわけではないので、見逃している部分も多々あると思うのですが、それにしても(一応の)最終話の展開には、さすがについていけなかったです。結局、関係者全員グルだったってことですか? 物語をどう収束させるのか気になるので、「SP スペシャル」の放送を座して待ちたいと思います。

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本当に観たい「魔界転生」

 以前、記事として深作欣二監督版「魔界転生」のことを書いたことがありますが、何回か映像化されている作品でもありますし、他の「魔界転生」についても感想など書いておこうかと思います。

・深作版「魔界転生」

 序盤で、原作になぞらえて地獄篇第一歌~第五歌までを描きながらも、物語の筋はまったくのオリジナル、転生衆からして原作を大きく逸脱した、「魔界転生」の記念すべき映像化一作目の作品です。なんだかんだで、今現在映像化されている「魔界転生」の作品群の中で、もっとも出来がよろしいかと思いますが、それは原作の剣豪VS剣豪というエッセンスのみを取り出し、原作にとらわれないストーリーを選択した点にあるのかもしれません。原作信奉者からしてみると、やっぱりこの作品は異端なのですが、それでもこの映画は私の中でも高評価となっていて、たまに無性に観かえしたくなる事があります。予告編だけでけっこう燃えれる自分は単純なのでしょうか。転生衆の妖怪っぷりは、他の作品を軽く凌駕し、その部分だけ採れば、もしかしたら原作に一番近いということが出来るかもしれません。

・Vシネ版「魔界転生」

 渡辺裕之が柳生十兵衛を演じたバージョンです。由比正雪を森宗意軒の代役として採用するなど、随所に原作の設定を活かそうとした試みは評価できると思うのですが、いかんせん十兵衛役の渡辺裕之さんに華がない・・・「魔界転生」をやるときは、最低限十兵衛役だけは説得力のある役者を当てなければいけないな、と痛感したものです。なんか、アーノルド・シュワルツネッガーが十兵衛を演じているような違和感がありました。転生衆に春日局がいるのは失笑以外のなにものでもありません。

・OVA版「魔界転生」

 OVA「ジャイアントロボ」を制作したフェニックス・エンタテイメントが関わった作品。全6作くらいになる予定だったと思うのですが、当時起きたある事件のせいで、2巻で打ち切りという悲しい結果に。「ニュータイプ」に掲載されたストーリーボードを観て狂気乱舞しただけに、とても残念な気持ちになったのを覚えています。十兵衛配下の忍者がメカを駆使したり、原城の瓦を取り込んで天草四郎が龍に変化したりと、アニメーションならではのムチャクチャぶりが際立っていましたが、実は意外と真面目に作ってあって、できれば今でも続編が観たいくらいです。あわれ転生衆は全員本当の意味での妖怪に。

・平山版「魔界転生」

 技術の進歩が映画の進歩ではない、と思った作品。でも、好きっちゃあ好き。この企画自体、窪塚くん=天草四郎から始まったところがあるようなので、スタートラインが間違っていなければ、もっと満足のいく内容になっていたのかもしれません。それにしても、実写化する際には、オリジナルの転生者を出さないといけないという決まりごとでもあるのでしょうか。原作を知らない人には、そんなのはさしたる問題でもないだろうし、原作既読者は原作通りにやってもらいたいんです(できれば)。予告の音楽はかっこよかったけど、本編では使われてなかったのも残念。

 「魔界転生」は、今後も映像化の機会に恵まれるかもしれませんが、個人的に一度は観てみたい配役を考えてみたところ、下記のようになりました。

 ・柳生十兵衛三厳  真田広之

 ・柳生但馬守宗矩  藤田まこと

 ・天草四郎      藤原竜也

 ・柳生如雲斎    渡辺謙

 ・宝蔵院胤舜    ビートたけし

 ・荒木又右衛門   阿部寛

 ・田宮坊太郎    松田龍平

 ・宮本武蔵     千葉真一

 監督は、「硫黄島からの手紙」の例もあるし、外国人に撮ってもらうというのもひとつの手かもしれないです。

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「魍魎の匣」

 そういえば、「魍魎の匣」を観てきたんだった。鑑賞前の期待値でいえば、前作の「姑獲鳥の夏」の方が圧倒的に高かったのですが、今回の「魍魎の匣」だって、全然期待していないわけではありませんでした。実相寺監督の妖怪小説へのアプローチは空振りに終わったけれど、監督が変わればまた話も違ってくるし、原作の完全無欠な映像化など、2時間程度の尺では不可能に決まっているのだから、割り切って観れる作品になっていれば、それでよいと個人的には考えています。

 で、実際に完成した作品を観ての感想ですが、原作の大幅な脚色とか、前作からの登場人物の性格の変化とか、そういうのはもはやどうでもいいレベルの話で、前半~中盤の特定の登場人物に焦点をあわせて物語が進展し、最終的に京極堂を憑物落しに引きずり出すに至るまでの過程は、テンポもよく、飽きずに観ることが出来ていたのが、箱館に登場人物たちが乗り込む場面から、物語に対する興味がすっかり冷めてしまったのが、残念といえば残念です。言い換えれば、箱館に入ってからの展開が、冗長で、ものすごく面白くなかったです。

 箱館のサイズがもう一回りでも小さければ、中禅寺たちが延々と階段を昇っていく場面を観なくてもよかったでしょうし、その分の時間を他の重要なシーンにまわすことが出来たのでしょう。長いといえば、木場が観ている白黒映画も無駄に長かったですが・・・とにかく、なぜこの場面にこれだけの時間をかけているのか、時々わけがわからなくなることがある映画でした。劇中で、久保が関口に対して、「あんたの小説は、前半はまともだが、後半になるにつれ支離滅裂になる」みたいなニュアンスの台詞を放ちますが、その台詞はそのまんまこの映画「魍魎の匣」に対してもぶつけることができるような気がします。

 でもまあ、このキャストで、このシリーズはまだもうちょっと観てみたい、というような気持ちもあるにはありまして・・・いっそのこと、「ミッション・インポッシブル」シリーズのように、毎回監督を変えて撮ってみたら、一作ごとに作風が変化して面白いのかもしれないと思います。

 それにしても、最後の最後でまたやってしまいましたね(笑)。「姑獲鳥の夏」の京極堂ENDに匹敵する悪夢でした。「魍魎の匣」でのあのシーンって、作品を通してもっとも重要な要素であるような気がするのですが・・・。

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「INNOCENCE」

 ルシール・アザリロヴィック監督「エコール」鑑賞。

 高い塀で外界と遮断された森の中の学校(エコール)に集められた、6歳から12歳までの少女たち。生物やダンスを学びながら、少女たちは外界と接することなく、7年間を学校の中で過ごす。

 以上のようなおおまかなストーリーはあるものの、音楽のないオープニング・クレジットから(これが不安になるくらい長い)、地下道や森の描写を経て、6歳の少女イリスが、鍵のかけられた棺に入れられてエコールに運び込まれるシーンに至ると、もうこれが普通の世界の出来事ではないということに気付きます。結局、最後まで少女たちがどこから集められたのか、この学校がなんのために建てられたのか、そして卒業した少女たちがエコールを出た後どうなってしまうのか、ひとつの疑問も解決されないまま終わってしまうのですが、その辺りのことがどうでもよくなってしまうくらい(どうでもいいのか)、不思議と印象に残る映画となりました。

 思わず、球体関節人形で撮影した「エコール」の写真集を、アマゾンで注文してしまったよ。

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トランスフォーマー

 マイケル・ベイ監督「トランスフォーマー」を観ました。なんでスピルバーグが監督をしなかったのか、不思議で仕方がなかったのだけど、映画を観終わってなんとなく納得。

 ロボットの種類が割と多くて、一回観ただけでは名前と形状が一致しなかったり、敵味方の区別もあやふやでしたが、オプティマスプライム(和名コンボイ)がカッコイイので全て許せてしまえます。ロボットの変形シーンが速いので、じっくり楽しもうと思ったら、DVDを購入するべきなんでしょうが、そこまでのめりこめなかったのは、ドラマパートの軽さに起因があります。ほんと、子供向けのアニメを大金かけて実写化してしまったような映画で、大真面目に鑑賞するよりも、子供の頃にアニメの「トランスフォーマー」を観て育ったお父さんが、子供と一緒にわいわい言いながら観るのがいいんでしょうね。

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BLADE RUNNER

 「ブレードランナー アルティメット・コレクターズ・エディション」を衝動買いしました。5枚組みのアレです。値段の割りに画質が良くないとか言われているようですが、さほどこだわりもないし、リドリー・スコット監督のファンではあるけれど、「ブレードランナー」の信者ではない自分にとっては、さしあたって問題はありません。

 思えば、新バージョンが出るたびに、買ったり売ったりを繰り返していたので、「ファイナル・カット」と全てのバージョンが収録されたこのボックスが発売されたのは、喜ばしい限りです。

 自分にとっての「ブレードランナー」って、山田風太郎の「魔界転生」と同じで(もちろん小説版ですよ)、歳を重ねるごとに見方が変わってきた映画で、だからこそ何回見ても飽きないんだろうな~、と思っています。バージョンが増えて来たのも理由のひとつですが、リドリー・スコット監督のほかの作品と比べて時間も長くないから、繰り返し見やすい、というのもありますが・・・。

 さて、どのバージョンから観ようかな。「ファイナル・カット」が観たくて買ったようなところもあるので、先に観てしまってもいいし、バージョンを追って順番に観るのもいいですよね~。ディスク5の「ワークプリント版」も、どんなのか楽しみだわ。

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最近観た映画の感想など

・「ドーン・オブ・ザ・デッド」

 「300」のザック・スナイダーが監督した、ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」リメイク版。オリジナルは未見で、ゾンビ映画自体そんなに観た事はないのですが、タイトルデザインがカイル・クーパーということを知って、観てみる気になりました(カイル・クーパーは有名なタイトルデザイナーで、「セブン」や「スパイダーマン」シリーズ等を手がけています)。

 オリジナル版は観ていなくても、ストーリーがどんなものであるのかは、なんとなく知っていたので、世界がどうなったのか判らない絶望的な状況で、生き残った人々が最後に迎える結末に興味が集中していたのですが、まあ大方の予想通りで・・・こういう終末的なテーマを扱った物語に救いを求めても仕方がないのですが、なんかすっきりしない、もやもやしたものだけが残ります。まあ、ゾンビ映画に救いを求めるのも、そもそも野暮ってえものですが。

 これを観たあと、猛烈にXBOX360の「デッド・ライジング」をプレイしたくなったり(難しくて、途中で止めちゃっています)。個人的には、オープニングタイトルだけでレンタル料金の元を取った気分ではありますが、純粋にゾンビを楽しむ映画として観るならば(どんな楽しみ方だ)、充分に観る価値はあるかな、と思いました。

・「プロジェクトBB」

 久しぶりにジャッキー映画を観た気がします。共演にユン・ピョウとマイケル・ホイがいるというだけで、往年のファンには堪らないものがありますが、日本語吹き替えバージョンが観たくて借りてきました。

 ジャッキーには珍しい泥棒役という設定。アクションは控えめですが、それにしてもあの歳で、あそこまで動けるジャッキーにはただただ脱帽です。ろくでもない大人になった人物たちが、ひとりの赤ん坊の世話をすることによって、人生観を改めていく様子は、説教臭くもなく、素直に好感が持てました。

 それにしても、当たり前のことですが、みんな年取ったなあ・・・(しんみり)。吹き替えで、石丸博也と広川太一郎の掛け合いが聴けたことに、感慨もひとしおです。

・「ダイ・ハード 4.0」

 劇場公開時にも映画館へ足を運びましたが、こちらも日本語吹き替えバージョンが観たかったのと、前3作品はDVDを所有しているため、流れで購入を決定。

 スケールが大きくなりすぎたせいか、等身大のヒーローとしてのジョン・マクレーンはどこへやら、まるでシュワルツネッガーやセガール映画のような趣があり、「ダイ・ハード」という冠をとれば、よく出来たアクション映画として評価ができるのだけれど、それじゃあダメなんですよねえ。アクションシーンの派手さ、突飛さではこっちの方が上ですが、最近観たアクション映画のなかでは「ボーン・スプレマシー」のほうがよっぽど面白かったなあ。

 「ダイ・ハード5」があるかどうか判りませんが、今回よりもさらにスケールアップさせなければならなくなっちゃうとしたら、それこそもはや「ダイ・ハード」ではなくなってしまうような気がします。

 

 

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「仮面ライダー THE FIRST」

 「仮面ライダー THE NEXT」がちょっと面白そうなので、「仮面ライダー THE FIRST」をレンタルしてみました。以下、気になったり、解せなかったシーンをいくつか。ネタバレありですのでご注意を。

・ショッカーの改造人間スパイダーに殺された婚約者を、主人公本郷猛(一号ライダー)に殺されたと思い込むヒロイン。なぜ、警察に通報しないのか?

・本郷をストーカーするヒロイン。信号無視のトラックに撥ねられそうになる子供を、改造人間にされた本郷が想像を絶するパワーで救うのをカメラで激写するも、その後この写真に絡むシーンはなし。

・一号ライダーVSスパイダー。スパイダーのせっかくの特殊能力(クモの糸)が全く発揮されず、スパイダー蹴られて死亡。(´・ω・`)

・一文字隼人(二号ライダー)と、ヒロインの婚約者が瓜ふたつ。ショッカーが死体を回収して改造したというわけでもなく、完全な赤の他人の理由。

・一文字隼人、赤いオープンカーの運転席で、グラスにシャンパン(白ワインかな。どっちでもいいけど)。

・不治の病(?)のウエンツくんと、もう一人重病の入院患者の女の子を、組織にスカウトするショッカーの改造人間募集基準。同じ改造するなら、病人より健康な人間のほうが良くないですか。

・ショッカーの幹部3人、いくらなんでもあの組み合わせはないかと。天本英世をデジタル出演させたかったのなら、あとの二人の格好もあれに合わせて欲しかったです。

 まだいろいろとツッコミどころはありますが、ドラマに主軸を置いたというのなら、シナリオがあまりにお粗末ですし、アクションも中途半端だったような気がします。「スパイダーマン」のような、苦悩するヒーローというものを描きたかったのかもしれませんが、それにしては途中、「10分くらいオレ寝てた?」みたいな展開の飛躍もあったし・・・。ウエンツくんのエピソードは敵側の事情ということで、絡めようによっては面白くなったはずなのに、全編通して観ると、無駄以外の何物でもなく、ライダーや怪人のデザインがいいだけに、勿体無いなあと感じました。

 まあ、子供の頃は「ウルトラマン」派だったしな・・・。「仮面ライダー THE NEXT」もレンタル開始されたら観てみようと思います。

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「ゾディアック」

 デビッド・フィンチャー監督「ゾディアック」を観ました。

 1995年の「セブン」以降、「ゲーム」「ファイト・クラブ」「パニック・ルーム」と、フィンチャーの監督作品は欠かさず映画館に足を運ぶようにしていましたが、「パニック・ルーム」から5年ぶりの新作となるこの「ゾディアック」は、ネットでの微妙な評判と上映時間の長さから(157分)、映画館に行くか行くまいか迷っていたりしたのですが、結局機会を逸して、この度のDVDでの鑑賞と相成りました(フィンチャーファンとしては失格かも知れませんが、レンタルではなく、ちゃんとDVDを買いました)。

 1969年の7月から、ゾディアックと自称する実在の連続殺人犯が起こした、アメリカ史上初の劇場型犯罪を題材にしたこの作品は、従来のフィンチャー作品のような意外性を期待して見ると、まったく肩透かしを喰らうかもしれません。実際、事件から38年経った現在でも、この事件は解決されていませんし、劇中の人物の一人である風刺漫画化が著した書物を原作にして、映画は淡々と時系列順に事実を追いかけ、当時事件に関わった人々の行動を描きます。今回はフィンチャー独特の凝った映像もなりを潜めているような感じがしますが、実際の事件を扱うということで、事件当時の町並みやファッションの再現に力をいれ、フィンチャーの主観を極力排した映像創りになっているような気がしました。なんとなく、フィンチャーではなく、クリント・イーストウッドが監督した映画だと言ったほうがしっくりくるかもしれません。3人の主要人物を通して語られるそれは、「ミスティック・リバー」や「父親たちの星条旗」のようでもありますし。

 で、長いので、途中で寝るかもと思っていたら、やっぱり途中で寝てしまいました(ビール飲みながら観ていたせいもあります)。映画館で観ていたら、ちょっとしんどかったかも。物語としては、ゾディアックの犯行シーンを除けば、後半のジェイク・ギレンホール演ずる風刺漫画化(原作者)が、執念で事件を追いかけていく様子に興味をそそられました。ゾディアック事件の概要だけを知りたいなら、映画公開前に「奇跡体験アンビリバボー」とかでやっていた再現ドラマを観れば充分だもんなあ。でもこの事件、1960年代に起きた事件であればこその事件で、現代に似たような事件が起きれば、あっさり解決されて、犯人もすぐ捕まっちゃうんでしょうね。

 つうか、ディレクターズ・カット版が出るのか。追加シーンと特典映像次第では買いですかね・・・。フィンチャーの次回作は、もう少し早いサイクルで観たいところです。

 

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徒然なるままに

 ここ数日の間に観た映画とか、読んだ漫画など。

・「嘘喰い」

 近所の書店で1巻を試し読みできたので、なんの気なしに手に取ったところ、続きが気になって仕方がなくなり、ついに2~5巻まで購入してしまいました。もはやギャンブル漫画と呼べる代物ではないと思いますが、面白いです。特定の個人に惹かれるってわけではないけど、キャラクターの一人一人が個性的過ぎで素敵です。YJは他に読みたいものがないので、今後もコミックで追いかける予定。

・「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

 観たいと思った時は、いつもレンタル中の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」。やっと借りる事ができました。デビッド・クローネンバーグ監督独特の薄気味悪さは、冒頭の強盗二人組の描写から発揮されていましたが、中盤から思いも寄らぬ展開に~。もっとこう、エド・ハリス演じるマフィアが、最後の最後までねちねちと主人公に付きまとう展開を想像していたのですが・・・。よく分からないまま終わってしまった部分もあり、1時間36分という尺では短すぎたような気がします。でもラストシーンの収まりの悪さは、これこそクローネンバーグといった感じで、私は好きです。

・「ボーン・アイデンティティー」

 もうすぐ新作「ボーン・アルティメイタム」が公開される、ジェイソン・ボーンシリーズの第一作目を初めて観ました。公開当初から定評のあったアクション映画ですが、あんまり観る気もなく今までスルーしてたんですよね~。派手さはあまりないけど、密度の濃い内容で、結構満足しました。一緒にシリーズ2作目の「ボーン・スプレマシー」も借りてきたので、これも面白かったら、新作を観に劇場に足を運ぼうかな。

・「無限の住人」第百六十一幕

 尸良(しら)出たアアアア! 公儀の皆さん、逃げてエエエエ!! ・・・とか思ってるうちに、もう。orz

 それにしても尸良って、近年稀に見る悪役だなあ・・・。吐(はばき)あたりにはあっさり斬られそうなんだけど、因縁の深い卍(まんじ)や凶(まがつ)は、尸良を倒すのに大分苦労しそうです。

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「龍が如く 劇場版」

 三池崇史監督「龍が如く 劇場版」を鑑賞。原作であるSEGAのゲームは体験版くらいしかやったことがない身としては、純粋に三池監督への期待値のみで臨んだ映画です。あえて他に関心事があったとすれば、岸谷五朗演ずる、真島吾朗というキャラクターの暴走っぷりくらいでしょうか。公式サイトで確認したところ、ゲームのキャラの真島吾朗は、微妙に岸谷五朗に似ていて、名前も同じ「ゴロウ」だし、ただこのキャスティングをしたいがために、この映画を作ったとしか思えないです(んな訳ねえか)。

 映画のストーリーは、ゲームの第一作目をベースにしており、消えた100億円の行方を物語の中心軸に据えて事態が展開していくのですが、主人公の桐生一馬(北村一輝)と、他の主要な登場人物の因果関係が、劇中では一切説明されないため、ゲームをプレイしたことのない人には、理解できない部分や戸惑う場面がけっこうあるのではないでしょうか。

 特に、終盤の錦山彰(真木蔵人)が登場するあたりからの展開がまた急で、まるで、1クールのTVドラマを2時間に編集したかのようなやっつけ仕事ぶりです。そのくせ映画としては、いらないシーンを切ってしまえば、1時間20分くらいで済んでしまいそうな内容で、あくまでゲームのファンが、2次創作を楽しむための作品となっているような気がしました。あと「ジャンゴ」の時にも思ったことですが、笑いを狙っているシーンがあからさま過ぎて、逆に笑えませんでした。そして「ジャンゴ」の時と同じく、1時間50分飽きはしなかったけどね。三池監督のファンにとっては、これはこれで監督らしさが随所に出ている良作なのかもしれません。

 自分にとって最後まで印象に残ったのは、主人公よりも、真島吾朗のキャラクターのみ。総じてアクションシーンは良かったし、ゲーム的な演出もご愛嬌ですが、結局はこれ(真島吾朗VS桐生一馬)が撮りたかったというのが全てなのかも。

 

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BAYSIDE SHAKEDOWN

 DVDやビデオのソフトを持っているのに、TVで放送があると、つい毎回観てしまうというお気に入りの作品が、誰にでもあると思うのですが、私にとってのそれは、「ダイ・ハード」シリーズや「ルパン三世 カリオストロの城」であったりします。

 中には、そんなに大した思い入れもなく、結末も知っているのに、なぜか最後まで見てしまうという作品もあるのですが、昨日放送していた「踊る大捜査線 THE MOVIE」シリーズがまさにそれで、これはこの作品の娯楽映画としての完成度の高さを、自分自身がある程度評価しているせいかと考えています。ただ、個人的には映画版の脚本にはいただけないところが少なからずあるので、「踊る大捜査線」そのものを評価しているのではなく、監督の本広克行という才能を評価しているのかもしれません。

 本広克行監督の作品は、「踊る大捜査線」シリーズ以外は観たことがないのですが、この監督のモブシーンの撮り方は本当にうまいな~と思います(これは撮影監督の技量によるところも大きいのかもしれませんが)。モブシーンの見せ方がうまい監督で有名どころといえば、スティーブン・スピルバーグがなんとなく思いつくのですが、一度、本広監督が撮った怪獣映画や戦争映画なんてのも、観てみたいものです。

 ていうか、調べてみたらこの人アニメオタクなんですってね。押井守氏のファンだとかで、なんか納得しました(笑)。そのうちアニメ映画の監督もやりそうな気もしますが、本広監督なら難なくこなしてしまいそうです。

 

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その匣の中を視るな

 「魍魎の匣」が映画化されると知ったとき、まず最初に思ったのは、誰が監督をするのか、ということでした。「姑獲鳥の夏」を観たときのやるせなさっていったら、Vシネ化された忍法帖シリーズに匹敵するものがありましたから(まさに粗悪濫造)。

 実相寺昭雄監督の「姑獲鳥の夏」は、場面によっては評価したい部分もあるのですが、いかんせんそうでない部分のほうが目立ちすぎているという感じです。姑獲鳥のイメージシーンの安っぽさもさることながら、最後の最後、エンドクレジットが終わってからの京極堂の出現には本当に目を疑いました。いくら大御所とはいえ、あれを止めさせることのできる人はいなかったのか・・・コントじゃあるまいし(せめてDVDでは切っとけよ、とかマジで思ったり)。当然原作は好きだし、好きな役者さんも出ていたし、実相寺監督も「怪奇大作戦」や「ウルトラセブン」で傑作といえるものを残しているし(「帝都物語」も好きです)、観る前はものすごい期待感に満ちていたんだけど。出来る事なら、リメイク(やり直し)を要求したい一作になってしまいました。

 「魍魎の匣」は、京極堂シリーズでは一番最初に読んだ小説です。なぜか「姑獲鳥の夏」はすっとばして、「魍魎の匣」→「狂骨の夢」→「鉄鼠の檻」→「姑獲鳥の夏」と読んだ記憶が(「姑獲鳥」の前に「鉄鼠」を読んじゃいけねえよなあ)。京極夏彦の小説に初めて触れたということで、「魍魎の匣」はある種の衝撃を受けた作品ともなりました。

 ああ・・・こういう手法もあるんだ。

 ”探偵小説”ではなくて、”妖怪小説”とはこういうことなんだなあ、と。

 だから、「魍魎の匣」は、京極堂シリーズの中でも、実は一番好きな作品になってしまったのです(実際、この作品を推す人は多いと思うのですが、どうなのでしょう?)。

 その「魍魎の匣」が映画化ですよ(完成試写はもう済んでいるようですね)。監督は原田眞人氏ということで、まっさきに思い浮かんだのは、「ラストサムライ」の大村役。続いて「ガンヘッド」「突入! あさま山荘事件」。良い機会なので調べてみたら、以前観た事のあった「狗神」という映画の監督もしていたようです。静岡県出身ということも分かって、ちょっとびっくりしたり。公式の予告を観ると、雰囲気的には申し分ない出来のようですが、それは「姑獲鳥の夏」の時にも感じた事だしなあ。とはいえ、せっかくの大好きな小説の映画化なので、不安よりも期待を優先させて、12月の公開日を待ちたいと思っています。

 ・・・これがダメなら、もう京極堂シリーズは映像化させないほうがいいんじゃないかな。

 

 

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孤高の狙撃手

 「ザ・シューター 極大射程」を観ました(レンタルで)。「このミステリーがすごい!」2000年海外部門で第1位に輝いたスティーヴン・ハンターのベストセラー小説の映画化作品です。タイトルがすでにB級っぽいんですが、問題はそんなところじゃない。「このミステリーがすごい!」第一位なのに、映画のどこにもミステリーらしいところがなく、心理戦や情報戦を期待していたところもあっただけに、ちょっと肩透かしを喰らったような気分です。ただ、原作既読者の方の感想を読んでみると、原作とかけはなれている部分が相当あるようなので、「魔界転生」が微妙な方向に捻じ曲げられて映画化された感覚に近いのか? という感じです。何も考えないで楽しむアクション映画としてみれば良作だと思いますが、スナイパーを題材にした映画としてみると、少し緊張感が足りなかったような気がします。凄腕のスナイパーという設定なのに、ラストもわざわざ現場に乗り込んで行って、至近距離で銃撃するんだもん。拉致られたFBIの兄ちゃんを助けに行くシーンは、主人公の腕の確かさがわかりやすく描写されていて、かっこよかったです。

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最強の300人

 先日鑑賞した「300(スリー・ハンドレッド)」の感想。劇場公開時から気になっていた映画です。レンタルで充分かと思っていたのですが、予告のつくりのうまさに負けて購入を決定。ん~、BGVにもってこいの映画だなあ。原作がアメコミだそうで、一コマ一コマ極まっているシーンを、そのまま映像化してみたっていうくらい、カッコイイ場面が続きます。この映画に史実云々、といちゃもんをつけるのはあまりに無粋というものでしょう。「北斗の拳」の「サウザー編」と「修羅の国編」をそのまま具現化したようなイメージに、自分は2時間きっちり楽しむことができました。エンドクレジットの影絵のような演出もクールです。

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スキヤキとウエスタン

 「ジャンゴ」を観に行ってきました。三池崇史監督の西部劇ですよ。ガイドブックも何冊か出て、それなりに宣伝されていると思しき映画ですが、観客は自分を含めて6人でした。男女比率は半々くらい。

 そういえば、三池崇史の名前はよく知っているけれど、監督作品で観たことがある映画って過去になにかあったかな~、と調べてみたところ、なんとなくスカパーのチャンネルのジャパネスク・ホラー特集でやっているのを観た、秋元康原作の「着信アリ」だけということが判明しました。そもそも「着信アリ」の監督が三池崇史だって知らなかったですし、あと「妖怪大戦争」っていうのもあるんですが、こちらは途中で寝てしまったりして、実はラストすら定かではありません。そう考えると三池崇史という名前を意識して観たのは、今回の「ジャンゴ」が初めてということになります。

 映画の内容はというと、これから観る予定の方や、監督の熱狂的なファンの方には申し訳ないのですが、徹頭徹尾何もない映画でした。登場人物への思い入れも、感動も、後に残るものも、まったくといっていいほどありません。主人公(伊藤英明)が持っているものが何もないため、見方によっては狙い通りの映画ともいえるのかもしれませんが、映画というよりはPVに近いといったほうがいいのでは、という感じです。私がこれまでに見た映画で、この作品と同じような印象を受けたのは、強いて言うなら「SHINOBI」かな(笑)。決してつまらないというわけではなく、2時間弱の上映時間が長いと感じるほど退屈でもないだけの映画。なぜか全編英語台詞なのも、世界照準とは謳っているけれど、クエンティン・タランティーノに出演してもらうためにわざわざ英語にした、といったほうが、なぜか収まりが良いような気がします。

 で、映画を見終わってふと思ったこと。この無意味さは風太郎忍法帖に通じるものがある。三池監督なら、存外満足できる忍法帖実写映画が撮れるのではないか? 義経のあれだって、立派な忍法と呼べるじゃないか。タランティーノをフェレイラ役に招いて、三池監督が「外道忍法帖」を撮れば、とんでもない傑作になりそうな予感がします・・・。

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古き骸を捨て、蛇は蘇るべし

 キャンペーン価格とかで安かったので、深作欣二監督版「魔界転生」のDVDを買いました。邦画では、間違いなく一番多く回数を観ている作品です。よくよく考えれば、「魔界転生」の誤ったイメージ(天草四郎がラスボス)を植えつけることになった原因ともいえる映画ですが、それでも私はこの映画をとても気に入っています。フォトギャラリーなるものが映像特典として入っているのが以前から気になっていたのですが、いざ見てみると10枚しかなくってちょっとがっかり。でも映画のシーンではありえなかったスチールも混じっていたりしたので、まあ良かったかな。あとは古い方の予告編が入っていて、それはそれで嬉しかったり。

 ていうか、ジャケットの帯に、この面白さは「陰陽師」「どろろ」を凌駕する、とか書いてあるんですけど、いいんでしょうか(汗)。確かに「陰陽師Ⅱ」の肉襦袢には卒倒したし、「どろろ」なんて日曜日の8時半にやってろ! っていうくらい憤慨したけどさあ・・・。

 

 深作版「魔界転生」で好きなシーン

・霧丸の集落を襲った甲賀衆が、転生衆に蹂躙されるシーン

・霧の中から5騎の転生衆が十兵衛の前に現れるシーン

・胤舜VS但馬守

・十兵衛VS但馬守

 

 深作版「魔界転生」で不満なところ

・時代考証無視(ココ重要!)

・霧丸が出てくるシーンでちょっとだれる(真田さんは好きな役者ですが)

 

 平山版の「魔界転生」なんてのもありますが、こっちは粘り気が少し足りなかったですかね~。森宗意に言わせてみれば、転生の条件を満たしていなかったとでも言いましょうか。今後、もし「魔界転生」が映画化されるようであれば、ぜひ柳生如雲斎にご登場願いたいです。

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